【西野監督会見4】コロンビア撃破目指す「小さな奇跡かもしれませんが…」

 サッカーW杯ロシア大会に臨む日本代表選手23人が31日、発表された。アトランタ五輪でブラジルを撃破した“マイアミの奇跡”で知られる西野朗監督は、会見でどのような奇跡を見せたいかという質問に、「あのコロンビアを倒すということを、今は小さな奇跡かもしれませんが持ちたい」と語った。以下、会見での発言【その4】(この項終わり)。

 -キーマンは。

 「うーん…。それは1人とは言い切れないですし、選んだ選手全員がそういう選手であってもらいたいなと思います。選手にはキーマンというよりは自分の本当のトップパフォーマンスを、私が選手に対して求めているものをまず大舞台で出してほしいと思います。いろんな原理原則、ディシプリン、当然ありますけど、その選手が持っている、その選手しか出せないストロングなプレーをまず出して、戦ってほしいなと思います」

 -目標をもう少し具体的に。

 「ポイント(勝ち点)をとりたいです。各ゲームに対して、いろいろギリギリのゲームがあるかもしれませんし、圧倒できるゲームがあるかもしれない。非常に厳しいゲームがあるかもしれない。そういう中でグループステージは少なくとも突破を考えていますし。そういう中でのポイントを、ギリギリの戦いの中でとらせていくか。それは選手たちと…これは常に求めて戦いたいなと思っています」

 -ガーナ戦はサイドからの攻撃が目立っていた印象だった。サイド攻撃の位置づけは。

 「昨日のシステムだとサイドは長友、原口、高徳としっかりとある程度ポジションをしっかりワイドにとっている。そういう中でセンターで大島がボールをよく動かしていましたけれども、センターで動かすことができれば間違いなくサイドからの攻撃は増えますし。昨日も香川、柴崎が入った中で、センターでボールを保持することができれば、サイドからのアタックは当然増えてきますし、それだけでは単調になる。終盤少し増えましたが、センターからの崩しは、それをさらに求めたいと思います。選手たちのイメージはあるんですけど、コンビネーションがうまくとれません。それを増やしていかないと、やはりグラウンダーでスピーディーなことが起こらないと、日本の攻撃のスタイルからするとなかなか難しいところがある。そこを詰めていきたいなと。感覚的に共有できる部分はたくさんある」

 -香川について現状をどう見ているか。本田に期待するものは。

 「香川に関しては、5月に入ってましたっけ、ヨーロッパに視察に行って、その日が彼にとってコンディションがよくない日だったようで。前後は彼なりにかなり回復して状態がよかったと。たまたま私が行ったその日に、その状況を見ると、私が見ると『これは間に合うかな』という気は確かにしました。ただ、その後、非常に回復力もよく、最終的にゲームに出るような状況。(時間の)制限はありましたけど、ゲームに出られる状況というのが(あった)。(ドルトムントの)監督の判断はわかりませんけど、状態は間違いなくその時点で上がっているのが確認できたのでメンバーに入ってもらいました。キャンプの10日間でも上がってきましたし、昨日も少し時間を増やした中で、最近3カ月の中では一番長いパフォーマンス。彼らしいプレーもいくつか見られましたし、よくなっていると思います。さらに、中盤、オフェンシブな中での彼の独特な感覚、センスというのは高まっていくのではないかと考えています」

 (続けて)「本田に対しても同じです。非常にコンディションは上がってきていますし、なにしろ彼のああいう影響力。非常にチームにプラスにもたらしてくれているので、それこそ経験値だけではない彼のストロングな部分っていうのは(今回の)キャンプで強く感じました」

 -どんな奇跡を。

 「うーん…。その奇跡をこれからふくらませていきたいと思いますが、今、現実、この23人を今朝、選んで、これからどういうサッカーができるのか。選手たちがどういう活躍をしてくれるのか。そういう楽しみだけで。奇跡と言われても…。正直、お答えできることではないんですが…。初戦のコロンビアに対して強く日本代表チームが入っていける。あのコロンビアを倒すということを、今は小さな奇跡かもしれませんが持ちたい。その中で選手たちの活躍を願う、期待する。そこを求めていきたいと今は思っています」(会見終了)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス