阪神・門別「長嶋茂雄DAY」で今季初先発 岡田監督が“大役”指名 伝統の一戦、カード頭も重圧なし「しっかり結果残す」

 阪神は29日、広島戦(マツダ)が今季初の雨天中止となり、先発ローテーションを再編。5月3日の巨人戦(東京ド)で門別啓人投手(19)が今季初先発することが明らかになった。同戦は巨人の球団創設90周年記念特別試合「長嶋茂雄DAY」。岡田監督は注目が高まる伝統の一戦で、プロ初勝利を目指す期待の左腕を送り出す。

 ついに出番が巡ってくる。門別は先発調整を続けていた中で、広島戦が雨天中止に。ローテ再編により、今季初先発の機会が流れてしまうのか…。そんな周囲の不安を一掃するように、岡田監督は明言した。

 「門別はそら普通通りいくよ。長嶋茂雄デーやのに、そら門別いかんと」

 門別は26日から先発組に合流していた。そんな中で青柳が同日のヤクルト戦で3回1/3を7安打5失点。右腕が27日に出場選手登録を抹消されたため、3日・巨人戦(東京ド)の先発投手が空白となり、門別の先発が有力視されていた。

 ただ、この日の雨天中止で門別の予定も変更される可能性があった。それでも指揮官は期待をかけてきた左腕に「長嶋茂雄DAY」というメモリアルな試合を託す考えを変えなかった。

 門別は高卒2年目の今季、中継ぎとして開幕1軍入り。2試合で計3回を無失点に抑えていたが、5日に出場選手登録を抹消された。2軍では“1軍先発の代役筆頭”として調整し、ウエスタン2試合で計11回無失点。19日からは再び中継ぎとして1軍昇格。同日の中日戦は九回から登板し、1軍公式戦では初めて甲子園のマウンドに上がり、1回無失点に抑えた。

 昨季はリーグ優勝が決まった後の9月30日・広島戦(マツダ)で先発デビューを果たし、5回無失点と好投している。「ずっと先発したい気持ちはあったので、チャンスをもらえてうれしい。しっかり結果を残さないといけないと思う」。やっと巡ってきたチャンスに気合をにじませた。

 昨季とは違い、シーズン真っただ中での先発抜てき。「結構、急に言われましたけどあんまりびっくりせず、準備はできている」と頼もしい。今季初登板は3月30日の開幕2戦目、東京ドームでの巨人戦だった。八回を1回無失点。一度は経験している舞台だけに雰囲気も分かっている。

 カード初戦で投げ合うのは開幕投手の戸郷だが、気持ちで負けていない。「初勝利したいと思ってるので、しっかり投げきれたら。(重圧は)全くない」と19歳とは思えない強心臓ぶりをのぞかせた。

 雨男なだけにドームということも安心材料。昨季はつかめなかった初勝利を目指し、岡田監督の“秘蔵っ子”が念願のマウンドに上がる。

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