鹿島、鈴木の先生ゴールで上海上港に勝利「最低限のことはできた」

 「ACL・決勝トーナメント1回戦第1戦、鹿島3-1上海上港」(9日、カシマサッカースタジアム)

 ホームアンドアウェー方式の決勝トーナメント1回戦第1戦が行われ、鹿島が上海上港(中国)に3-1で先勝した。4チームが参戦した日本勢で唯一、16強入りした鹿島は前半終了間際にFW鈴木優磨(22)が先制ゴール。後半はDF西大吾(30)のゴールなどで突き放し、相手の反撃を1点でしのいだ。第2戦は16日に上海で行われる。

 鬼門突破へ、鹿島が王手をかけた。過去5回、初戦敗退しているACL決勝トーナメント。ホームで3得点を挙げての快勝。その立役者となったFW鈴木は「最低限のことはできた」と胸を張った。

 先制ゴールは前半43分。CKからのDF昌子のヘッドは相手GKにかき出されたが、そのこぼれ球を鈴木が決めた。後半30分は相手のオウンゴールで3点目。DF安西のクロスに鈴木が飛び込んで、相手DFのミスを誘発したものだった。

 後半だけでシュート16本を浴び、CK10本を与えた。特に終盤は猛攻にさらされ、1点を失った。昌子は「(アウェーゴールの)1点は苦しい。でも3-0が良かった、でなく、3-2にならなくて良かったと思いたい」と前向きにとらえた。

 16日はアウェーに乗り込んでの一戦。この日欠場したFWフッキも復帰する可能性が高い。鈴木は「中国のスタジアムで相手も勢いづく。早い時間帯にアウェーゴールを決めたい」と宣言。「ACLを取る高いモチベーションでやっている」とアジア制覇を描いた。

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