【解任会見】田嶋会長、ハリル解任理由は「総合的に評価して」

ハリルホジッチ監督の解任を発表する日本サッカー協会の田嶋会長=都内
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 日本サッカー協会の田嶋幸三会長(60)が9日、都内のJFAハウスで会見を開き、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)の4月7日付けでの解任を正式に発表した。後任として西野朗技術委員長(63)が監督に就くことも発表された。解任に至る経緯など田嶋会長の会見冒頭での説明は以下の通り。

  ◇  ◇

 この度公益財団法人日本サッカー協会は、4月7日付けでバビド・ハリルホジッチ監督との契約を解除いたしました。ハリルホジッチ監督には、前任のアギーレ監督の契約解除の後、非常に短い時間でチームをつくり、そして見事にW杯予選を突破することを実行してくれました。みなさんもご存知のように、彼は非常に真面目な性格でサッカーに熱い情熱を持ち、誰よりもサッカーを愛し、多くの時間をサッカーに割き、そしてピッチの上ではその熱い気持ちを選手達にぶつけてくれました。「デュエル」という言葉、まさに日本のサッカー界に必要だった言葉を彼が植え付けてくれたと思っています。

 しかしながら、W杯の出場権を得た後、様々な試合を行い、そして最終的には一昨日の契約解除という結果になってしまいました。試合の勝った負けただけで監督を更迭する訳ではありません。みなさんの御意見があったからそれで決めているだけでもありません。選手や様々な方からの意見はもちろん聞きましたが、それで決めている訳でもありません。

 ただ、マリ戦、そしてウクライナ戦の後において選手とのコミュニケーションや信頼関係が多少薄れてきたこと、そして今までの様々なことを総合的に評価してこの結論に達しました。私は1パーセントでも2パーセントでも、W杯で勝つ可能性を追い求めていきたいと考えています。そのためにこの結論に達しました。

 新しい監督には内部からの昇格しかないと考えました。これはW杯までたった2カ月であるということを考え、内部で一番、このチームを見てきた方、西野氏を監督と決定しました。西野氏については、みなさんに説明するまでもありませんが、アトランタオリンピック、柏レイソル、ガンバ大阪、そしてACLでの戦い、様々な国際経験も積んできています。

 大会までたった2カ月という期間ではありますが現在、西野監督はスタッフを編成中であります。今週木曜日に、すべてのスタッフの編成、様々なスケジュールを経て、みなさんにまたこの場で記者会見をしたいと考えております。

 これから新しい体制に移行する訳ですが、我々サッカー協会は、スムーズに新体制をスタートすることに全力を尽くします。いま、我々がやらなくてはならないことは、日本サッカー界が結束し、監督、選手、コーチ陣、スタッフ、関わるすべての人々を全力でサポートすることだと思っております。

 そしてW杯という檜舞台で彼らが120パーセントの力を発揮できるように準備していくことです。今こそこれまで日本サッカー界が蓄積してきた英知を結集して、サポートしていくべきだと考えています。スカウティング、コンディションニング、メディカル、時間はありませんがこういうときに日本人は力を発揮できるものと信じています。

 多くのサポーターやファンのみなさまにはご心配をおかけしております。そしてサッカーファミリーのみなさん、スポンサー、パートナーのみなさん、そして日本代表を支えている報道陣のみなさん、そして、国民のみなさん、多くのみなさんの熱い期待に添えるように私たちは全面的なサポートを惜しみません。みなさんとともにロシアのW杯に臨むチームを支えていきます。引き続き熱い応援をお願いいたします。

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