槙野、日本代表通算1200ゴール「自信を得たゲームに」

 「国際親善試合、日本1-2ウクライナ」(27日、リエージュ)

 唯一の得点を、DF槙野が気迫あふれるヘディングで奪った。前半41分、敵陣左サイドからのMF柴崎のFKに呼応。相手マークを外してフリーでゴール前に飛び出し、頭で合わせてゴールネットに突き刺した。同点ゴールを決め、激しいガッツポーズで味方を鼓舞した。

 昨年11月の親善試合ブラジル戦以来、自身の代表通算4得点目は、日本代表の国際Aマッチ通算1200得点目となった。記念の一撃は、意味のあるゴールだった。

 「W杯本戦を見据えてという意味でも、自分たちがボールを保持できない時間帯がある中で、セットプレーで決めきる力を出していかないといけない」

 本番ではさらに強い相手と戦う。数少ない得点機会をものにするにはセットプレーは重要な武器になる。仮想ポーランドを相手に、狙い通りの一撃でもあった。

 DF吉田(サウサンプトン)を故障で欠く中、槙野は守備陣の中心として2試合DFラインを統率した。マリ戦後はDF長友と話し合った。「本戦に向けてしっかりとみんなが同じ共通意識を持つことが大事」と意思疎通の重要性を確認した。

 欧州遠征を終えて、「結果は残念だが、自分たちが今いる位置、やろうとするサッカーに自信を得たゲームになったと思う。後は結果」。敗戦の中にも手応えをつかんだ。W杯本番へ、必死に前を見据えた。

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