長崎がJ1初昇格!社長はジャパネットHD高田氏「対話力」でクラブ救った

 J1初昇格を決め喜ぶ長崎イレブン(共同)
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 「明治安田生命J2、長崎3-1讃岐」(11日、トランスコスモススタジアム長崎)

 長崎がホーム最終戦でJ1初昇格を決めた。自動昇格を争っていた福岡が引き分け、名古屋が大敗。勝てば2位が確定する讃岐戦に3-1で勝利した。クラブ再建のため4月に社長に就任した、ジャパネットホールディングス創業者の高田明氏(69)も選手らに胴上げされ、歓喜に浸った。

 勝利の瞬間、高田社長は右人さし指を突き上げ、J1の「1」を示した。「最高です。みんなの思いがJ1という夢をかなえた。来年ももっと感動を出していきます」。経営難が表面化した長崎の社長に就任して約7カ月。経済的な支援と、テレビの通販番組でも培った「対話力」でクラブを救った。

 4月末に就任すると、長崎市内の練習場に選手、職員ら全員を集めて「会社のことは心配しなくていい」と伝えた。3年間で10億円以上の資金投入を明言し、委託業務の見直しから職員の労務改善など改革を断行。一方で現場への気配りも忘れない。9月には佐世保市の自宅でバーベキュー会を開き、選手と一緒にカラオケを熱唱。村上佑介主将は「この人のためにも戦おうという雰囲気になった」と振り返る。

 試合前に家電のチャリティーオークションを行うなど、観客が楽しめる企画も実施。自ら先頭に立ち、再建を進めてきた。「僕が目立ってはいけない。これからの世代の人が夢をつくれるクラブにする」。さらなる高みへ、どんな「負担」も引き受ける。

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