倉田、頭でV弾!代表初ゴール「出たら絶対やってやろうと思っていた」

 「国際親善試合、日本2-1ニュージーランド」(6日、豊田スタジアム)

 国際サッカー連盟(FIFA)ランキング40位の日本代表が、同113位ニュージーランド代表を2-1で下した。途中出場したMF倉田秋(28)=G大阪=が後半42分に代表初ゴールとなる決勝点。来年のW杯ロシア大会メンバー入りに向け、アジア最終予選終了後の最初の試合でアピールした。日本は10日に横浜・日産スタジアムでハイチ代表と対戦する。

 W杯へのサバイバルの始まりで倉田が大きな一歩を刻んだ。途中出場からわずか5分後の後半42分。FW乾の左クロスをDF酒井宏が頭で折り返すと「突っ込めば何かが起こる」とゴール前の混戦に頭から飛び込み決勝点を押し込んだ。

 待望の代表初ゴール。雨にぬれた芝の上で拳を握り、ありったけの雄叫びを上げた。「出たら絶対やってやろうと思っていた。やっぱり特別です」と喜びをかみしめた。得点時に相手と接触し、右こめかみ付近を打撲。氷のうで患部を冷やしながら取材エリアに現れたが、痛みと引き換えに価値あるゴールを手に入れた。

 ハリルホジッチ監督からは「動きを止めたら倉田じゃない」と言葉を掛けられているという。指示を忠実に体現したゴールに「素晴らしいプレーからそれに値する得点が生まれた」とハリルホジッチ監督もご満悦だった。

 中学時代からG大阪下部組織で育ち07年にトップ昇格を果たしたが、出場機会に恵まれず期限付き移籍でJ2千葉、J1C大阪を渡り歩いた。11年に在籍したC大阪ではこの日左FWで途中出場した乾と息の合ったコンビを見せ、チームトップタイで現在も自己最多となる10得点を量産。G大阪復帰後は順調に成長を続け、今季から背番号10を背負う。

 W杯まで約8カ月。「今までは手の届かない、すげえところだなと思っていたけど自分にも行ける可能性がある」と“世界”が輪郭を帯びてきた。忘れられない一発にも「これからもっとうれしいゴールを決めたい」と、ロシアのピッチを思い描いた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス