川崎が大勝、首位鹿島の敗戦受けた中村憲「試合に行くぞ!」と鼓舞

前半、チーム2点目のゴールを決め、祝福される川崎・小林(左)=撮影・三好信也
3枚

 「明治安田生命J1、川崎5-1C大阪」(30日、等々力陸上競技場)

 首位・鹿島を追う2位の川崎はホームでC大阪と対戦して5-1と大勝した。前半19分に、DF谷口が右CKから先制点を決めると、そこからは圧巻のゴールショー。リーグでは7月1日のホーム・神戸戦(5-0)以来、今季2度目となる1試合5得点を記録。首位・鹿島が敗れたため、勝ち点差を「5」に縮めた。

 平常心と野心が入り乱れていた。試合前、鹿島敗戦の一報が川崎イレブンに届く。引き分けに終わった前節の神戸戦後、週初めの練習で鬼木監督は「鹿島の結果は気にせず、自分たちがやるべきことに集中しよう」とミーティングで通達していた。それでも、鹿島の敗戦を受け、試合に臨む選手バスの中ではMF中村憲が「試合にいくぞ!」と鼓舞。チームの士気を高めた。

 ゴールラッシュによる5得点。左太腿裏痛のMF大島、右膝痛のMF阿部と主力を欠く布陣となったが、層の厚さを見せつけた。大島に代わってボランチに入ったMF森谷は後半13分に豪快なミドル弾を決めた。「点を取ったが、チーム全体として勝つために走ったという印象」と本人は振り返ったが、中村憲は「あそこから点が取れるのが(森谷)賢太郎の魅力」と話すなど、大島とは違う特長を発揮。左サイドに入ったMF長谷川も持ち味を存分に見せた。

 残り6試合で勝ち点差は「5」。終盤戦で地力の強さを見せつけられる鹿島を追う立場としては、楽観視はできない勝ち点差がある。それでも「われわれは一戦必勝でやっていくしかない」と鬼木監督が語るように、まずは目の前の試合の勝利をチーム全体で追求している。その積み重ねが、悲願のタイトルとなる逆転Vにつながると信じて、川崎は戦っていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス