チェルシー安定の強さで2季ぶり覇権奪回 コンテ監督就任1年目で栄光つかんだ

 「イギリス1部リーグ、ウェストブロミッジ0-1チェルシー」(12日、ウェストブロミッジ)

 チェルシーが敵地でウェストブロミッジを1-0で下し、2試合を残して2季ぶり6度目の優勝を決めた。勝ち点を87に伸ばし、3試合を残し唯一逆転優勝の可能性があった2位トットナムとの差を10に広げた。今季就任したコンテ監督のもと昨年10月から12月末まで13連勝するなど、安定した強さで覇権を奪回した。

 敵地のピッチでチェルシーの選手たちは抱き合い、飛び跳ね、優勝を喜んだ。普段はクールなコンテ監督も次々と選手、チームスタッフらをハグし、「選手たちが素晴らしいプロ根性で仕事をこなし、責任を果たした。だから優勝できた」とねぎらった。

 今季序盤は苦労の連続だった。6戦を終えた時点で3勝1分け2敗(勝ち点10)で8位と低迷。就任1年目の指揮官は悪かった攻守のバランスを修正するため、4バックが主流のプレミアリーグで3バック(3-4-3システム)に変換した。以来、13連勝で首位に浮上すると、そのまま独走で逃げ切った。指揮官は「あれ(システム変更)がシーズンのキーポイントだった」と振り返った。

 27日のFA(イングランド協会)杯決勝でアーセナルを下せば、就任1年目で2冠という偉業を達成する。コンテ監督は「素晴らしいシーズンにするため、FAカップも取らなきゃね」と言葉に力を込めた。

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