C大阪が3連勝 山村、古巣のスキ見逃さずV弾「成長見せられた」
「明治安田生命J1、鹿島0-1C大阪」(8日、カシマサッカースタジアム)
2連勝中のC大阪は敵地で昨季王者の鹿島と対戦。後半1分にMF山村和也(27)がヘディングでネットを揺らし、これを守り切って1-0で勝利した。鹿島は連勝が4で止まった。神戸は大宮に2-0で快勝し、勝ち点15で首位を守った。大宮は開幕6連敗。
一瞬のスキを見逃さなかった。後半1分、右サイドをMF関口が突破すると、MF山村は鹿島DF植田の視界からスッと消えていった。「前半からニアサイドは狙っていた。良いボールがきた」。ウエーブのような動きでDFの前へと飛び出すと、ヘディングをゴールへぶち込んだ。
プロ6年目で、本職はセンターバックやボランチ。流通経大時代にA代表入りを経験し、複数のJ1クラブでの争奪戦を経て、12年に加入した先が鹿島だった。だが、徐々に出場機会を失い16年からC大阪に加入。古巣との一戦に「得点はうれしい。成長した姿を見せられた」と話す一方で「思い入れのあるクラブなので、複雑な思いもあった」という。
自身の中に潜む適性を見抜いた尹晶煥監督の下、今季から攻撃的MFとしてプレー。「自分がDFの時、やられて嫌だったことをやろうとした」という決勝弾を含め、多くの決定機に絡むなど存在感を放った。これでリーグ3連続完封勝利。C大阪の桜前線は、満開だ。