ハリル監督、快勝にも「不満あり」 代役・酒井高入った中盤でのミス連発に

 「W杯アジア最終予選、日本4-0タイ」(28日、埼玉スタジアム2002)

 FW岡崎慎司(30)=レスター=が日本歴代3人目の国際Aマッチ通算50ゴールを達成した。前半19分に右クロスをヘディングで決めた。MF香川真司(28)=ドルトムント=の先制弾を含めて4得点。GK川島永嗣(34)=メッス=も好守を連発した。ただ守備で課題も出た一戦に、バヒド・ハリルホジッチ監督(64)は「不満を抱く点もあった」と次戦に向けて手綱を引き締めた。

 快勝だからこそ、あえて注文を付けた。「素晴らしい勝利。しかし、不満を抱く点もあった」。記者会見でハリルホジッチ監督は、こう切り出した。

 4-0というスコアと、内容が乖離(かいり)していることは一番分かっていた。負傷者が相次いだボランチに起用したDF酒井高には「初めてなのでハイレベルなプレーはできなかったかもしれないが、私は満足している」としたが、MF山口とのコンビは稚拙で、中盤全体としてパスミスを連発。選手からも内容に満足する言葉は出ず、指揮官は「対戦相手がより高いレベルならば、違った結果になったかもしれない」と顔をしかめた。

 それでも、最終予選の後半戦の入りとなる3月ラウンドで2連勝。「今日からも教訓を得ないといけない。監督としても、このゲームからハードワークと集中力は90分間続けさせないといけないと学んだ。気を抜くところを、なくさせないといけない」。修正と修練を繰り返し、W杯切符をつかみ取る。

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