ハリル監督、本田は「困難な状況」 次戦UAE戦のメンバーは「自問中」

 サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が2日、欧州での休暇を終えて羽田空港着の航空機で再来日した。

 元日の天皇杯視察後にフランスへと戻った指揮官は、約2カ月ぶりに日本の地を踏み、「また日本に帰ってくることができてうれしく思う。今季(W杯アジア最終予選)の準備をこれから進めていきたい」と語った。欧州滞在中には自宅で休むだけではなく、欧州各地でプレーしている代表選手のもとへと積極的に出向き、面談も行ったという。

 昨年途中から、海外組が十分な出場機会を得られていない状況に危機感を示していた指揮官。今冬には、MF清武弘嗣がスペインから古巣であるC大阪に復帰したが、一方でFW本田圭佑(ACミラン)、DF長友佑都(インテル・ミラノ)らはなかなか試合に出ることがかなわない状況が続いており「以前から続いてる状況が変わっていない。たくさんの選手はゲームのリズムを失っている」と頭を悩ませている様子だ。

 本田について問われると「彼は困難な状況だ。ここ2~3カ月、全く試合に出ていない。プラスαの練習はしており、意欲は低下していないが、ゲームに対するコンディションは、私に判断材料がない。彼だけではなく、試合に出ていない選手には、他のクラブを探してみてはどうかと相談をしたこともあるが、彼は残ることを選んだ」と説明した。

 また、清武については「個人的には欧州で出続けてほしかったが、日本でゲームに出続けるというのは悪いものではない」と理解も示した。そういったことを総合的に考えた上で、3月23日のW杯アジア最終予選のUAE戦(アルアイン)に向け「まだ(選手)リストを提出するのに、まだ自問をしている」と胸中を明かした。

 UAE戦は最終予選の行く末を占う一戦。「ホームでの敗戦はいまだに受け入れられていない。早く対戦したい」とハリルホジッチ監督。まずは週末のJリーグから、積極的な視察を行う。

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