文字サイズ

東海大仰星初4強! 前回覇者東福岡相手に1点守りきり大金星

 後半、ゴールを決めて喜ぶ吉田(5)ら東海大仰星イレブン=撮影・佐々木彰尚
1枚拡大

 「サッカー・全国高校選手権・準々決勝、東福岡0-1東海大仰星」(5日、等々力陸上競技場)

 猛虎旋風や!準々決勝の4試合が2会場で行われ、準決勝に進出する4チームが出そろった。東海大仰星(大阪)は前回覇者で優勝候補の東福岡(福岡)を1-0で破る金星を挙げ、初のベスト4入りを果たした。大阪勢としては88回大会の関大一以来7年ぶり。ほかには前橋育英(群馬)、青森山田(青森)、佐野日大(栃木)が準決勝に駒を進めた。準決勝は7日に埼玉スタジアムで行われる。

 浪速の地からやってきた、黄色と黒のタテジマ軍団が、優勝候補筆頭を丸のみしてみせた。勝利のホイッスルが澄んだ青空に響くと、東海大仰星イレブンは喜びを爆発させた。「信じられない。一人ひとりが最後まで諦めないで戦い抜いた」。主将のMF松井は破顔一笑。「勇虎蹴撃」の横断幕を掲げる応援団も沸きに沸いた。

 耐えに耐えてつかんだ勝利だった。相手の東福岡は、前回覇者でJ1内定者3人を擁する大会屈指の強豪。立ち上がりから攻め込まれ、一対一では後れをとるシーンも相次いだ。だが、松井主将が「タレント(個の能力)では勝てなくても、僕らは組織で戦うことをこの1年間やってきた」と語るように、素早いカバリングと粘り強い守備で、相手の強力攻撃陣を封殺した。

 “虎の一刺し”が実ったのは後半26分。左CKからゴール前で混戦となり、最後はDF吉田が左足で決勝ゴールを蹴り込んだ。昨夏に左膝後十字じん帯を損傷し、リハビリを続けてきた苦労人が「狙っていた」という一発は、自身にとって公式戦初得点。さらにこの試合80分間を通して東海大仰星が放った唯一のシュートだった。まさに乾坤一擲(けんこんいってき)の一撃で金星を挙げた。

 たとえどんな強豪が相手でも、負けられない理由があった。学校での練習時、グラウンドを二分しているラグビー部も、全国大会で躍進中。共に切磋琢磨(せっさたくま)する関係で、主将同士もクラスメートということもあり、互いの部活動の話題などで刺激し合っているという。松井主将は「初戦が終わった後に『まだ初戦勝っただけやぞ』と連絡が来ました。僕らは、ラグビー部には負けないぞという思いでやっているし、ラグビー部も絶対優勝すると思う」と胸を張った。

 決して絢爛(けんらん)豪華なチームではない。だが「無知の知があることが、一番の強み。色んなサッカーの戦術がある中『自分たちは、どれだけサッカーを知らないか』を知り、真摯(しんし)にやってきたことで、成長につながっている」と中務監督はいう。全国制覇まで、あと2勝。頂点を目指し、黄色と黒の“猛虎”は突き進む。

関連ニュース

    デイリーペディア

    編集者のオススメ記事

    サッカー最新ニュース

    もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリースポーツ
    ネットショッピング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス