C大阪・蛍J1昇格に涙「ゴールではなく始まり」と来季を見据える

 「J1昇格プレーオフ・決勝、C大阪1-0岡山」(4日、キンチョウスタジアム)

 J2・4位のC大阪が同6位の岡山を1-0で下し、14年以来3年ぶりのJ1昇格を決めた。

 両目からにじみ出る熱い涙が、師走の冷たい雨粒と混ざり合っていく。「昇格させるために戻って来た。この半年が報われて良かった」。勝利の瞬間、C大阪のMF山口蛍(26)は両拳を固く握りしめて天を仰いだ。

 覚悟の6カ月間だった。念願だった海外挑戦は、たった半年で終わった。『逃げ帰ってきた』-。心ない言葉は自身の耳に届いていたが、思いは揺るがない。「代表チームで考え方が変化した」という「自分から発信するプレーをする」ことを実践し続けた。誰に何を言われても、愛するクラブを再びJ1の舞台に戻すという結果を出すと決めていた。

 「これはゴールではなく始まり。1年でJ2に戻って来てはいけない」。温かくも力強い蛍の光が、C大阪の未来を照らしていく。

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