清武 主力の自覚 サポーター、メディアに団結呼びかけ

 サッカーW杯アジア最終予選のサウジアラビア戦の勝利から一夜明けた16日、日本代表の海外組は所属クラブへ戻るため日本を出国した。同戦に先発し、PKを決めるなど攻撃をけん引したMF清武弘嗣(27)=セビリア=は羽田空港で取材に応じ、日本の主力としての自覚をにじませるとともに、所属チームでの定位置確保を誓った。

 ホッとしたのもつかの間。日の丸を背負う選手たちは、それぞれの戦場へと戻っていった。中でもクラブで激しい競争が待っているのが清武だ。

 サウジアラビア戦ではトップ下で先発出場。日本の攻撃を操り、自ら獲得したPKも決めた。「昨日の試合にかけているところはすごくあったし、チーム一丸となって戦えた試合だった。新しいオプションとして考えてくれれば」。MF香川とはまた違う存在感を発揮したという自負を感じさせた。

 しかし、ハリルホジッチ監督は試合後「海外組はもっと頻繁にプレーしてほしい。先発を取り続けなさい。それを取れるクラブに行きなさい」と要求した。

 セビリアでは定位置を確保できず、リーグ戦8試合連続で出場機会がないなど苦戦。ポジションを争うのは元フランス代表のMFナスリら実力者だ。「切り替えてという感じですね」と早くも頭はスペインモード。ハリルホジッチ監督の期待に応えるべく、出場機会の確保を固く誓った。

 中心選手としての自覚もにじませた。最終予選初戦のアラブ首長国連邦(UAE)戦で敗れて以降くすぶっていた監督解任報道や、過剰な競争をあおる報道に対してもクギを刺し「サポーターもスタッフもメディアの皆さんも、日本全体が全員で同じ方向を向いてやっていかないと」とさらなる団結を呼び掛け。“主力”が担うであろう役割もこなした。

 「年内で2位につけて終わるのはすごい良かったけど、まだ僅差。気を抜かず、また(次の最終予選がある)3月をいい状態で迎えたい」。成長を誓い、日本を後にした。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス