G大阪首位見えた 長沢の1人逆転劇で勝ち点「2」差

 「J1、湘南1-2G大阪」(27日、Shonan BMWスタジアム平塚)

 4位のG大阪はFW長沢駿(28)の2ゴールで湘南に2-1で逆転勝ち。勝ち点を20に伸ばし、首位とは2差となった。ジュロブスキー新監督の初戦となった名古屋は後半ロスタイムにFC東京に追い付かれて引き分け、18戦勝利なしとなった。川崎は柏に2-5で大敗。浦和も神戸に1-2で敗れたため、総得点で上回る川崎が首位を守った。日本代表のW杯アジア最終予選で中断し、次節は9月10日に行われる。

 8月らしからぬ冷たい雨は、恵みの雨となった。G大阪は192センチの長身FW長沢の2発で逆転勝利。第2S首位の川崎と同2位浦和がともに敗れたため、首位との勝ち点差は「2」まで迫った。

 殊勲の長沢は「勝てて良かった。みんなのおかげで点が取れた」と振り返る。韓国代表DF呉宰碩のパスに抜けだし、右足ボレーでネットを揺らしたのが、前半26分の同点弾。後半の逆転は、MF遠藤のCKを頭で合わせた。どちらもワンタッチゴール。「走っているだけでいいボールが来る」と言う。

 最近3試合は途中出場。プレータイムは計51分ながら2得点を奪っており、長谷川監督から「今のベストメンバー」に抜てきされた。約1カ月ぶりの先発起用だったが、しっかりと得点で応えた。

 守備陣も早い時間に失点したが、日本代表GK東口を中心に、その後は安定感ある守りを見せた。

 リーグ優勝へ望みをつなぐチャンピオンシップ(CS)出場のためには、なんとしてでも第2Sで優勝したいところ。「自分たちは1試合1試合勝っていくことしかできないので」と長谷川監督。主将の遠藤も「勝ちきっていければ、雰囲気もよくなる。(上位との)直接対決までに勝ち点差を縮めたい」と頂点を見据えた。

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