FIFA汚職新たに副会長2人逮捕
国際サッカー連盟(FIFA)の汚職事件でスイス当局は3日、米司法省の要請に基づき、新たにフアンアンヘル・ナポウト(パラグアイ)、アルフレド・アウィト(ホンジュラス)のFIFA副会長2人を逮捕した。2人はW杯予選などのマーケティング権販売に絡み、数百万ドル(数億円)相当の賄賂を受け取った疑いがある。
スイス当局は5月、ウェブ副会長(当時)らFIFA関係者7人を逮捕した。今回は汚職事件をめぐる2度目の大規模な捜査となった。現職副会長の逮捕は4人目となり、世界のサッカー界を揺るがす汚職事件はさらに拡大。組織改革を迫られるFIFAは深刻な打撃を受けた。
これとは別件で、9月にはスイス当局が横領や背任の疑いでFIFA本部を捜索し、ブラッター会長やプラティニ副会長から事情を聴いた。両氏はFIFA倫理委員会から暫定活動停止処分を科されている。
今回、逮捕や訴追される人物の中にブラッター氏やプラティニ氏、暫定活動停止処分中のバルク事務局長は含まれていないという。 FIFA本部があるチューリヒでは2日から理事会が行われており、現職の幹部が逮捕されるという不祥事が繰り返された。当局は幹部らが集まるタイミングを狙ったとみられる。





