岡崎、日本人最多記録更新の今季14得点

 「ドイツリーグ、マインツ2‐0ニュルンベルク」(26日、マインツ)

 FW岡崎慎司(28)のマインツは、ホームでMF清武弘嗣(24)のニュルンベルクを2‐0で下した。岡崎は前半30分、左FKを頭で合わせて今シーズン14ゴール目となる先制点を決め、欧州主要1部リーグでの日本選手最多得点を更新。試合終了間際に退いた。清武はフル出場。岡崎は19日の試合で、香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)がドイツのドルトムントに所属した2011~12年シーズンに記録した13点に並んでいた。

 今の岡崎にはゴールを重ねるごとに研ぎ澄まされてきた感覚と自信がある。2得点の前節に続き、この日は決して得意とはいえないセットプレーから今季14点目。日本選手の欧州での挑戦史に新たな足跡を残し、「また誰かに塗り替えられると思う。でも、自分で更新できたのは本当にうれしい」と素直に喜んだ。

 0‐0の前半30分、左FKに合わせて走り込んだ。ボールが目の前の密集を「越えてくると思った」と狙い通りフリーになり、頭で決めた。

 昨季まで所属したシュツットガルトではサイドのMFを務めることが多かったが、今季移籍したマインツではワントップ。「決める役割の選手は自分だ」と自覚した。守備ラインの裏を狙うスタイルを理解する仲間に恵まれ、ドイツでもようやく才能が花開いた。「3年間、なかなか結果が出なかった。チームや監督に感謝したい」と話した。

 ビッグクラブではないマインツは、やりくり上手で知られる。走力に優れ、攻守に貢献できる選手で戦う哲学がある。トゥヘル監督は対戦相手として見た岡崎に魅力を感じたという。「勤勉なスタイルや、試合中の動き方がチームで話題になった。彼はうちでこそ働ける」と確信。昨年8月から約2カ月間得点がなかった時期も、ゴール以外の貢献度を重視する監督が粘り強く起用した。

 一進一退だった流れを引き寄せて勝利につなげた働きは、目標とする「チームを勝たせる点取り屋」を体現していた。W杯ブラジル大会が迫る中で調子を上げてきたストライカーの存在は、日本代表にとって頼もしい。

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