フォルラン お待たせ公式戦初ゴ~ル

 「ACL・1次リーグE組、C大阪4-0ブリラム」(18日、ヤンマー)

 第3戦が行われ、E組のC大阪はホームのヤンマースタジアム長居でブリラム(タイ)を4‐0で下し、1次リーグ初勝利を挙げ、通算1勝1敗1分けとした。ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン(34)が、公式戦6試合目にして待望の来日初ゴールを決めた。

 さすが世界の千両役者だ。3‐0で試合終了間際の後半48分、FWフォルランはゴール前でロングボールを空振り。だが、あきらめない。素早くこぼれ球に反応し、右足を一気に振り抜いた。

 ゴール右上に突き刺さる豪快なダメ押し弾は、公式戦6試合目で待望の来日初ゴール。空振りでため息の本拠地は一転、「ディエゴ、ディエゴ」歓喜の大合唱。F砲は愛妻・パースさん(23)の頭文字「P」を両手の指で作り喜びを表した。

 「最後まであきらめずボールが奪えた。バーの上の方を狙い通りに決められた。欧州でも得点王を取った。点を取ることを忘れはしない。焦りはなかった」。2010年W杯南アフリカ大会のMVP&得点王は、プライドと安どをにじませた。

 15日のリーグ清水戦では、攻撃陣が自身に球を集めながら不発。「協力してくれている。後は決めるだけ」と責任感も感じていた。仲間の思いに、ようやく応えた。

 先制ゴールを放ったエースFW柿谷と初の“FK弾”共演。若きスター候補MF南野は2発と役者がそろい踏み。4発でタイ王者を圧倒し、チームは勝ち点3を手にした。

 「チームにもなじみ、ホテル暮らしから新しい家に住み、落ち着いてきた。これからパフォーマンスは上がる。(本拠地で)僕の歌を歌ってくれて期待を感じる。皆さんに喜んでもらうよう、1点でも多く取る」。本領発揮へこれが号砲。世界屈指のストライカーはゴール量産を宣言した。

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