圭佑よ、イチローになれ 大叔父がゲキ

 サッカー日本代表MF本田圭佑(27)=ACミラン=に、1964年東京五輪カヌー代表の大叔父(祖父の弟)本田大三郎氏(79)が独特のゲキを飛ばした。大三郎氏は10日、中退した日体大で特別卒業認定のため卒業式に出席した後、本田について米大リーグ・ヤンキースのイチロー外野手(40)のようにチャンスメークに徹するよう切望した。

 一族のDNAがそうさせるのか。大三郎氏は「競技では向こうの方が上ですから」と謙遜した直後に、本田の改善すべき点をよどみなく挙げた。

 「もう1回チャンスメーカーに変わればいいと思う。(そうすれば)リターンパスが返ってくる。そうすればいいゴールができる」

 試合もテレビ観戦し、ACミランで結果=ゴールを求め苦闘する姿を気にかけている。最近は直接、話をしていないというが、口調は本田の心を見透かしているかのよう。そして、お手本にすべき存在として挙げたのが、イチローだった。

 「ホームランを打とうなんて一回も思ってないけど、たまにホームランになりますもんね。打つヒットがチャンスにつながり、チームの戦闘力になる」と“一発狙い”封印を諭した。その上で「チームが勝てばいい。本人が勝つ必要はない」と意識改革を求めた。

 大三郎氏は本田が小学6年生からつける日記「本田ノート」を始めるように勧めた、本田がサッカー観をつくる上での原点のような存在。ハンドボール日本代表になりながら64年東京五輪で競技種目から外れたため、カヌーに転向し約3年間で五輪に出場した不屈の魂の持ち主だ。

 得点重視の姿勢は、海外で自分をアピールするため。日本時代の本田はアシストに重点を置いていた。大三郎氏は言う。「皆さんは点数を取ればわいわい騒ぐが、3つ前を見てください。(味方が)プレーができるところにパスを出せば、ほめてあげたい」。大叔父は純粋に本田の復活を待ち望んでいる。

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