サンフレ劇勝!塩谷決勝FK弾

 「J1、広島2-1川崎」(8日、Eスタ)

 広島がホームで川崎を下し、J2時代を除き20年ぶりの開幕2連勝とした。0‐1の後半12分、FW佐藤寿人(31)の今季初ゴールで同点。同アディショナルタイムにDF塩谷司(25)が直接FKを決め逆転した。塩谷は2試合連続ゴールだ。

 全身の血液が沸騰したかのようだった。塩谷が右拳を力強く握り、サポーターの前へ勢いよく駆け出す。「思い切り蹴った」。振り抜いた右足がもたらした劇的逆転勝利に、感情が爆発した。

 1‐1の後半アディショナルタイム。ゴール正面20メートルで直接FKだ。「巻いて、落とすような球は蹴れない。強いシュートしか蹴れない」。壁の中には青山と石原が入った。蹴る直前に2人が開けたゴールへの道。その間を豪快に通し右サイドネットに突き刺した。

 開幕戦のC大阪戦に続く2試合連続得点。ファーストステージで優勝した94年以来、20年ぶりの開幕2連勝に導く値千金弾だ。「勝ちにつながるゴールでよかった」と頬が緩んだ。

 勝利を天国へ‐。7日、お世話になった義理の祖父が亡くなった。「お葬式に行けないから」。白星を届けたい一心で立ったピッチだった。

 DFながら“チーム得点王”。だが「0点に抑えないと」と、1失点したことを反省し、今後の無失点を誓った。

 試合後は息つく暇もなくバスへ乗り込んだ。アジア・チャンピオンズリーグのセントラルコースト戦に向け、オーストラリアへ出発。「タフな試合が続くが頑張りたい」。J13連覇と共に目指すアジアの頂点。全力で奪いにいく。

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