「国際親善試合、日本４-２ニュージーランド」（５日、国立）

　一気に抜き去った。前半のみの出場で２ゴールを挙げたＦＷ岡崎慎司（マインツ）が代表通算３８得点として、原博実（現日本協会専務理事）を超え歴代３位に躍り出た。

　開始早々の４分、ＭＦ香川のパスに抜け出し、倒れ込みながらＤＦの後ろから右足を投げ出して押し込んだ。昨年１１月のベルギー戦に続く２試合連続弾で先制すると、同１７分には香川、本田とつないだボールに左足を振り抜いた。ＧＫの手を弾いて吸い込まれたゴールに「５０％は運。原さんを早く抜けってことだったのかな」とおどけた。

　代表初ゴールを刻んだ０９年１月のアジア杯予選イエメン戦から出場７３試合で積み上げた金字塔。国立での５得点は代表歴代６位タイとなった。「いい形で終われて良かった」と“最後の国立”を鮮やかに飾った。