C大阪悔しドロー発進 フォルラン不発

 「ACL・1次リーグE組、浦項1‐1C大阪」(25日、浦項)

 1次リーグが開幕し、E組のC大阪はアウェーでKリーグ王者の浦項(韓国)と1‐1で引き分けた。C大阪は前半、日本代表FW柿谷曜一朗(24)が先制。後半途中に新加入のウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン(34)が公式戦デビューを果たした。F組の広島はホームで北京国安(中国)と1‐1で引き分けた。1次リーグは32チームが8組に分かれ、各組上位2チームが決勝トーナメントに進む。

 ついにフォルランが公式戦のピッチに立った。同点にされた直後の後半17分、MF南野と交代すると、柿谷と2トップを形成。フォーメーションも4‐2‐3‐1から4‐4‐2に代わり、反撃に転じる…はずだった。

 しかし、現実はそう簡単にはいかない。最初にボールに触れたのは約10分が過ぎた同26分ごろ。通算4回ほどしかタッチがなく、28分間でシュートは0。日本語の「お疲れさまです」の第一声の後、「まだまだ(合流から)時間が短い。初めての公式戦で、ボールが僕のところにこなかった」と振り返った。

 2トップを組んだ柿谷が中盤の位置まで下がり、ボールをつなげたり、パスを組み立てる努力をしていたが、機能するまでには至らなかった。ボールを失う場面も多かった。

 チーム全体でも硬さが目立った。前半11分に柿谷が先制した前後は高い位置でボールを回し、試合を支配していたが、守勢にまわった後半は、縦パス1本の単調な反撃が増えた。

 だが、W杯MVPの表情は明るい。「アウェーで勝ち点1は悲観する結果ではない。いい選手がそろっているから、短い時間で良くなると思う」。最低限の結果は残した。3月1日、広島とのJ1開幕戦(ヤンマー)で喜びを爆発させる。

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