サンフレ4強 寿人8戦ぶり美弾一閃!
「天皇杯・準々決勝、広島1(PK3-2)1甲府」(22日、Eスタ)
J1で2連覇したサンフレッチェ広島は、ヴァンフォーレ甲府にPK戦(3‐2)の末、勝利。6年ぶりに4強入りを果たした。FW佐藤寿人(31)が8試合ぶりのゴールを決め、勝利に貢献した。FC東京と戦う準決勝は29日、国立競技場で行われる。
スタジアムのサポーターが総立ちになった。気温8度という寒さもお構いなし。佐藤のビューティフルゴールに酔いしれた。
0‐0の前半23分。ペナルティーエリア外で左サイド水本からのパスを左足かかとで浮かし、一気にDF2人を突破。右足でダイレクトボレーシュートをたたき込んだ。「いいトラップができた。イメージ通り」。10月14日、2回戦のロアッソ熊本戦以来、8試合ぶりのゴールだ。
得点の予行演習はバッチリだった。この日の朝だ。テレビで、ドイツ・マインツFW岡崎のハンブルガーSV戦の得点シーンを見た。岡崎は浮き球のパスに反応し、ペナルティーエリア内に進入。頭でコントロールすると、右足でダイレクトボレーシュートを決めた。「イメージできていた。ゴールに向かう姿勢もインプットできた」とニヤリと笑った。
試合は延長戦(1‐1)でも決着せずPK戦へ突入。甲府が3人失敗し、苦しみながら勝利をつかみ取った。
準決勝は29日(国立)、FC東京と対戦する。「優勝カップを掲げたい。そのために第一関門を突破する」と意気込んだ背番号11。リーグ戦の疲労は残るが、最高の形で13年度シーズンを締めくくるため、アクセルは緩めない。