C大阪シュート16本も0点…4月未勝利

 「J1、C大阪0‐0大分」(27日、金鳥スタ)

 C大阪がホームで大分に0‐0で引き分けた。FW柿谷曜一朗(23)ら攻撃陣が16本のシュートを放ったものの無得点。4月を勝ち星なしで終え、首位大宮との勝ち点差は8となった。大分は開幕から8試合勝利なし。横浜Mは後半ロスタイムの失点で甲府と1‐1のドロー。開幕からの首位を勝ち点20の大宮に明け渡し、2位に後退した。3位の浦和は清水に敗れ2連敗。鹿島は新潟に競り勝ち、4位に浮上した。

 1点があまりにも遠かった。16本にも及ぶシュートを放ったものの無得点。改修工事を終えリニューアルされた本拠地のスタンドを桜色に染めた1万4千人のサポーターに、勝利を届けることはできなかった。

 試合直後の通路でFW柿谷は「あー、もう」と天を仰いだ。チーム最多タイ4本のシュートを放ったエースは「恥ずかしい。(杉本)健勇と自分たちの責任だと話した。2人で反省します」と悔しさをにじませた。後半23分にはスピードに乗ったドリブルで持ち上がり左足でループシュートを狙うなど観客を沸かせたが、ゴールに結びつけることはできなかった。

 同じくシュート4本のFW杉本は「最後のところに尽きる。申し訳ないです」。不振のFWエジノに代わり6試合ぶりに先発出場を果たしたがゴールという結果を得られず、今季無得点の背番号20は唇をかんだ。

 開幕3連勝で一時は2位まで浮上したが、その後は5試合白星なし。急失速の要因はゴール欠乏症にほかならない。2分け2敗の未勝利で終えた4月は4試合で得点わずか「2」。8節を終えて総得点7と1試合1点ペースを割り込み、“病状”は深刻だ。クルピ監督も「決定力が欠けていた」と渋い表情だ。

 下位の大分相手に、勝ち点2を失ったといえるドロー。「5月は全部勝てるようにやる」という柿谷の言葉を実現させるために必要なものは、ただ一つ。ゴールだけだ。

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