サンフレ完敗も首位!次節にもV決める

 「J1、浦和2-0広島」(17日、埼玉)

 広島はアウェーで浦和と対戦し、0‐2で完敗した。それでも2位の仙台が鹿島と引き分けたため、勝ち点差1で首位をキープ。次節の24日にC大阪を破り、仙台が新潟に敗れれば、初のJ1年間優勝が決まる。

 攻守に圧倒され、見せ場も少ない完敗。それでも天運は、広島に味方した。同時刻に試合を行い、前半を3‐1とリードしていた仙台が、予想外の引き分け。2節を残し、ついにリーグ制覇に王手をかけた。

 優勝をはっきり視野に入れて迎えた試合。FW佐藤が「全体がプレッシャーを感じていた。立ち上がりから硬かった」と言うほど、チームにかかった重圧は大きかった。前半41分にはカウンターから失点。後半16分にはゴール前で浦和MF鈴木に中央突破され追加点を許すなど、守備面でミスを連発。1‐3で敗れた5月12日の横浜M戦以来、今季2度目となる2点差以上での敗戦を喫した。

 試合終了の瞬間、イレブンは一様にガックリとうなだれた。だがロッカールームで仙台戦の結果を耳にすると、安どの表情に変わった。MF森崎和は「僕らに流れがあるということだと思う」と話し、DF水本も「仙台の引き分けは、僕らにはかなりラッキー。残り2つ勝てば、絶対に優勝できるわけですから」と気持ちを切り替えた。

 次節は累積警告のため、DF千葉とMFミキッチが出場停止。状況は厳しくなるが、森保一監督(44)は「選手たちは吹っ切れたような表情をしていたし、前向きに戦ってくれると思う。むしろ仙台の方が、負けられないプレッシャーは強いでしょう」と余裕のコメント。1994年の第1ステージ以来、J1の年間では初となる優勝は、確実に近づいている。

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