「J1、清水1-1神戸」(20日、アウスタ)
残留争いに踏み込んでいる14位の神戸は、敵地で上位の清水と対戦し、1‐1で引き分けた。負傷者が続出で厳しい戦力ながら貴重な勝ち点1を得た。
終了と同時に、深紅のイレブンは崩れ落ちた。走り切って、執念で拾った勝ち点「1」。FW大久保、田代、MF野沢ら主力を大量に故障で欠く中で上位との敵地対決は、ドローとなった。
見事な先制パンチを決めたのは、DF相馬だ。前半13分、左サイドでボールを持つと、キックフェイントで相手を抜き去ると利き足とは逆の右足一閃(いっせん)。完ぺきな弾道をゴール右隅へとブチ込んだ。「(フィジカルコーチの)ブローロと右足のシュートの練習をしていた。決められて良かったっす」。ゴール後はベンチまで走り、ブローロコーチと抱き合った。
守備陣の奮闘も光った。DF伊野波を左足首痛、DF北本を出場停止で欠く中だったが、公式戦初出場の現役高校生DF岩波が躍動。「家族も見に来ていたし、試合前にはユースの監督らからもメールが来ていた。気合入ってました」。体を張った守備や、空中戦の強さ、正確なフィードも随所に見せ「自分がJでやれるのか試したかったが、通用するなと思った。やっとスタートラインに立てたかなと思う」とはにかんだ。
残留争いの中、負けられなかった一戦は、三木谷会長もヘリコプターで視察に駆けつけるなど緊張感も漂った。イレブンは「勝ちたかった」と口をそろえるが、残留に向けて貴重な勝ち点「1」。次節・川崎戦(27日・ホームズ)では、リーグ8戦ぶりとなる勝利が期待される。