「キリンチャレンジ杯、日本１‐１ベネズエラ」（１５日、札幌ド）

　代表１１９試合目の落ち着きが光った。前半１４分。右サイドを駆け上がったＤＦ駒野が股（また）抜きでＤＦを置き去りにした。クロスに対して右足をコントロールしたＭＦ遠藤が、ダイレクトでゴール左隅に押し込んだ。

　１０年南アフリカＷ杯デンマーク戦以来、約２年ぶりの代表ゴールで存在感を際立たせた。「フリーだったし、流し込むだけだった。駒野もよく見てくれていた。久々だったけど、いいゴールだった」と胸を張った。

　代表発表が行われた９日、Ｇ大阪の松波監督は「Ｗ杯予選も大事だけど、こちらはそうも言ってられない状況がある」と話していた。遠藤の招集に批判覚悟で難色を示すほど、チームになくてはならない存在。海外組がひしめく代表の先発に常に名を連ねる３２歳が、自身３度目のＷ杯へ、スター軍団をけん引する。