天心優勢予想に王者・井上拓真が発奮「なんだこれ?上等じゃねえか」27日再戦、兄尚弥と同調「返り討ちにする」「絶対負けない」

 「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(27日、トヨタアリーナ東京)

 前日計量が26日、都内で行われ、WBC世界バンタム級王者の井上拓真(30)=大橋=は規定体重(53・5キロ)を100グラム下回る53・4キロ、同級1位の那須川天心(28)=帝拳=はリミットの53・5キロでともに一発クリアとなった。10カ月ぶりの再戦を前に、フェースオフでは13秒間、視線を合わせた後、王者の拓真から手を差し出して握手。あとはゴングを待つだけとなった。

 拓真は「全てにおいてバッチリ仕上がった。計量もクリアしたので不安はない。あとはやるだけ」と気合を入れた。フェースオフの後は自ら握手を求めたが、「たぶん、お互いリスペクトはあると思うので、いい試合をしようっていう感じで握手しました」と真意を明かし、「(天心は)リベンジマッチということで、相当な気持ちで来ると思うので、そこに絶対負けないぞと改めて自分も思った。全てにおいて完璧です。気持ちもボクシング面も充実させられた」と自信をのぞかせた。

 また、大会を配信するプライムビデオが発表した勝者予想で、天心勝利が過半数を超える52・2%となり、ボクシングファンを中心に論争となっているが、拓真はそれを見たときに「なんだこれ?上等じゃねえか」と、発奮したことを明かした。

 拓真は昨年11月の王座決定戦で天心に圧勝し、今年5月の初防衛戦では元世界4階級制覇王者の井岡一翔(37)=志成=にも完勝するなど進化を続けているが、王者にも関わらず47・8%と劣勢予想となった。これを受け、兄で4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(33)=大橋=がXで「誰がどこから取ってきた集計かわからないけど、こちら(拓真陣営)は気が引き締まる」と投稿していたが、拓真も「気持ちは同じ。その気持ちも含めて、しっかり返り討ちにしたい」と拳へのエネルギーに変えていた。

 尚弥は事前キャンプから帯同してサポートしているが、この日の計量会場にも姿があった。拓真は「メンタルサポートというか、一緒に追い込んでやってくれているので、一緒にこの試合に向かっていると感じる。一緒に練習するのは心強いし、力になる」とうなずいた。

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