玖麗さやか撃破!鈴季すずワールド王座初戴冠「やっと巻きました!」ベルト紛失事件思い返し玖麗にエール【スターダム】

 「女子プロレス・スターダム」(20日、国立代々木競技場第二体育館)

 ワールド王座選手権試合が行われ、挑戦者の鈴季すず(23)が王者・玖麗さやかを撃破し、同王座初戴冠を果たした。玖麗は2度目の防衛に失敗した。

 マイクを握った鈴季の顔に笑みが広がった。「やっと巻きました!オマエたち、今日は雨の中、来て良かったよなあ!」と絶叫。会場に拍手が鳴り響いた。「勝ったらこんなに楽しいんだね。マジでプロレス人生で一番思い出に残る日になった。これからは鈴季すずの時代、オマエらこうご期待!」と胸を張った。

 開始早々で断崖式パイルドライバーで場外に玖麗を追い出し、客席のイスをなぎ倒すように投げ捨てるなど、ハードな攻撃を仕掛けた。裸絞め、スピアーで反撃されたが、雪崩式バックドロップで弾みを付け、最後はジャーマンスープレック連発からのジャーマンスープレックスホールドで3カウントを奪取した。

 号泣する玖麗には「その涙はキレイだね」とした上で「プロレス界を引っ張っていくベルトの重さを感じていただろ。きょうの玖麗はメチャクチャ強かったぜ。キャリア2年半でここまでやれて、オマエすげえよ」と称賛した。そして「等身大でいいんだよ。無理しなくていいんだよ。自分のやりたいプロレスを、自分で追い求めろ。そしたらコレをかけて、やりましょう」と呼び掛けた。

 鈴季は2020年8月、アイスリボンの至宝ベルトICE×∞(アイス・クロス・インフィニティ)王座をデビュー1年7カ月、17歳で奪取した。しかし同年11月に電車内で置き忘れ紛失。ワールド王座戦の会見では、玖麗にその失態を指摘され、苦笑いを浮かべるしかなかった。

 鈴季はバックステージで「あれを言われて当時の記憶、私が蓋をしてた記憶が蘇ってきた。あの時しんどかったんだよな。キャリアが短くてベルトを持った時のプレッシャー、どうしていいか分かんない感じとか、昔の自分に何かちょっと重なる部分があった。今日は玖麗の熱い気持ちが伝わってきた。マジで腹筋が6個に割れそうです」と吐露。リングで語ったマイクの真意を語った。

 順風満帆ではなかった。スターダムに移籍後、2024年夏にはシングル最強決定戦、5★STAR GPで初優勝。そのまま至宝のワールド王座に挑戦するはずが、当時の王者・中野たむが長期負傷欠場した末に王座返上。同GP決勝戦で勝った舞華との王者決定戦に敗北。以降は体調不良による欠場など、精彩を欠く時期もあった。

 中野たむの薫陶を受けた玖麗を撃破したのも、プロレスが持つ物語性だろう。鈴季は「私がワールド・オブ・スターダムのチャンピオンになったってことで、これからのプロレス界は面白くなることが確定しました!」と胸を張った。

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