井上拓真 井岡との至高の技術戦へ「挑む覚悟で」 同日に兄・尚弥は中谷潤人の挑戦を受ける「お互いを高めて、結果で兄に繋ぐ」
「ボクシング・WBC世界バンダム級タイトルマッチ」(5月2日、東京ドーム)
WBC世界バンタム級王者の井上拓真(30)=大橋=が18日、横浜市の所属ジムで公開練習を行った。元世界4階級制覇王者の井岡一翔(37)=志成=を迎え撃つ初防衛戦に向けて「自分が王者だが、挑むつもりでいく」とレジェンドに胸を借りる構えで臨戦態勢を取った。また、11日に行われた同級挑戦者決定戦を制した那須川天心(27)=帝拳=の再戦要求には「今は井岡選手だけ見つめている」と明言は避け、目の前のビッグマッチに集中する姿勢を示した。
邪念はなかった。2週間後に迫る東京ドーム決戦で、拓真は日本勢初の5階級制覇が懸かるレジェンドと拳を交えるだけに、天心からの再戦ラブコールに応じている余裕はない。
「(意識は)何もない。今は井岡選手とどう戦って、どう勝つかだけに集中している」。昨年11月の王座決定戦で激突し、キックボクシングから転向してきた神童にプロ初黒星をつけて世界王者に返り咲いた。天心も元世界王者エストラダ(メキシコ)を撃破し、拓真-井岡の勝者への挑戦権を手にした。それでも現王者は「(天心は)よくなっている部分もあるが、また戦えば、また勝つ自信はある」とプライドをにじませた。
井岡とは至高の技術戦が期待される。天心戦から連続しての注目の日本人対決に、コンディションとモチベーションの高さが垣間見える。「レジェンドにどう勝つか楽しみにしてほしい。(井岡の戦歴に)日本人として初めて黒星をつけたい。自分が挑む覚悟でぶつかって、しっかり倒したい」と腕をぶした。
メインでは兄の尚弥(大橋)が中谷潤人(M・T)の挑戦を受ける。兄弟そろって世界戦に臨むのは2024年5月の東京ドーム以来2年ぶりとなる。「同じ気持ちで切磋琢磨(せっさたくま)できるので、同じ日の方がお互い高めていける。結果で自分が尚につなげるまでがセット」。井上家にとっても歴史的な1日にする。
