格闘技53戦無敗の那須川天心「今までで一番負けるかも」 世界初挑戦で元王者・井上拓真と大一番「僕が勝った方が面白くなる」
ボクシングの「Prime Video Boxing 14」の開催発表会見が25日、都内で行われ、WBC世界バンタム級王座決定戦として同級1位の那須川天心(27)=帝拳=と、同級2位で前WBA世界同級王者の井上拓真(29)=大橋=による対戦が発表された。11月24日に東京・江東区のトヨタアリーナ東京で開催され、プライムビデオで独占ライブ配信される。
世界初挑戦の天心と、王座陥落から1年1カ月ぶりの再起戦で返り咲きを狙う拓真の注目の大一番が正式に決まった。天心は、元世界王者で世界戦を6試合経験している百戦錬磨の相手について「僕よりも経験値も何倍も上だし、僕の知らないボクシングをいっぱい知っている。ボクシングだけでなく格闘技でやってきたこと全てを使って、井上拓真という男にぶつかっていきたい。今回、拓真選手にしっかり自分の幽霊を見せたい」と闘志を燃やした。
“キックの神童”として42戦無敗を誇り、MMAでも4勝、プロボクシング転向後も7戦全勝(2KO)と、プロ格闘技で計53戦無敗という輝かしいキャリアを重ねてきたが、「(今回が)自分のキャリアで一番負けるかもしれないと思えるカードだとは思う。(22年6月の)武尊戦の時よりも。そこは自覚している」と客観視。その上で、「もちろん負けることは一切考えてないが、負けたからといって僕から全てを奪えると思うなよと常に思っているし、負けることもあるだろうと受け入れる覚悟も僕は持っている。だからこそ、俺が勝つんだなと思います」と、禅問答のように語った。
日本人スター同士による世界戦で大きな注目が集まるが、ボクシング界に「革命」を起こすことを宣言している天心は「僕が勝った方が今後絶対に面白くなると自信を持って言えます」と力強く宣言した。
戦績は天心が7戦全勝(2KO)、井上拓真が20勝(5KO)2敗。





