世界初挑戦の那須川天心「幽霊を見せる」元王者・井上拓真に謎予告、真意も語らず 拓真は苦笑い「どういう意味?」
ボクシングの「Prime Video Boxing 14」の開催発表会見が25日、都内で行われ、WBC世界バンタム級王座決定戦として同級1位の那須川天心(27)=帝拳=と、同級2位で前WBA世界同級王者の井上拓真(29)=大橋=による対戦が発表された。11月24日に東京・江東区のトヨタアリーナ東京で開催され、プライムビデオで独占ライブ配信される。世界初挑戦の天心は「拓真選手に幽霊を見せたい」と、謎の宣戦布告で約100人の報道陣をざわつかせた。
天心は会見の冒頭で席から立ち上がると「はじめまして世界、那須川天心です」とあいさつ。「(プロボクシング転向)8戦目でここまで来られたのはすごくうれしい。自分は(23年2月に)初めてボクシングに転向するときに会見したが、その時に『ボクシングからの果たし状』と言った。その(伏線)回収をこの場でしっかりできることが(同じ会見会場で)懐かしく思う。その時、僕はデビュー戦だったが拓真選手が世界戦で、まさかこうやって横並びで(世界戦の)会見をできるとは」と感慨を込めた。
相手は、元世界王者で世界戦を6試合経験している百戦錬磨の強豪とあって「僕よりも経験値も何倍も上だし、僕の知らないボクシングをいっぱい知っている。ボクシングだけでなく格闘技でやってきたこと全てを使って、井上拓真という男にぶつかっていきたい」と闘志を燃やし、「この試合のためにいろんな準備をしてきた自負はあるので、花をしっかり開かせたい。今回、拓真選手にしっかり自分の幽霊を見せたいと思っている」と予告。謎かけのようなコメントに報道陣もざわついたが、真意はぼかし「幽霊ですね。幽霊です。みなさん想像してください」と、天心ワールドに引きずり込んだ。
拓真は、報道陣の囲み取材で「幽霊って言ってたんですか?最初“武勇伝”って聞こえて、(会場の)反響の問題でわからず、今(質問で聞いて)初めてわかりました。それは…どういう意味なんでしょうか。自分はわからないですが、試合展開でいろいろ確認しながら試していきたい」と苦笑い。ただ、キックボクシング時代から無敗を続けているスター選手との対戦が決まり、「自分自身、この試合が決まって過去イチ、モチベーションも上がっている。自分自身もワクワクする。どんな展開になるか分からない緊張感の高い戦いになるが、必ず王座に返り咲きたい。(相手を)大橋会長から聞いた時に、すぐに自分は『やりたいです』と言った。天心選手はボクシングに来てから急成長して実力もあるし、王座決定戦で申し分ない相手。技術勝負の展開になるかなと思う」と発奮していた。
戦績は天心が7戦全勝(2KO)、井上拓真が20勝(5KO)2敗。





