ボクシング 坪井智也が国内最速タイのプロ2戦目でアジアタイトル奪取「Sフライ級で世界を」

 「ボクシング・WBOアジア・パシフィック・バンタム級王座決定戦」(8日、有明コロシアム)

 バンタム級2位の坪井智也(29)=帝拳=が、同級1位のバン・タオ・トラン(ベトナム)に判定勝ちし、プロ2戦目で初のタイトルを獲得した。前日本ヘビー級王者・但馬ミツロに続き国内最速タイ記録となった。

 1回から積極的に手を出し、主導権を握る。3回には相手をロープに追い詰める場面もあったが、深追いはしなかった。その後も左右のフックの連打、踏み込んだ右ボディーストレートでダメージを重ね、8回からはガードを固めてカウンター主体に攻撃。最後まで試合を支配し、3-0の判定で勝負を決めた。

 試合後は右肩にベルトをかけ、頰を緩めた。「長いラウンドがすることができて学びのある試合だった」と実感を込めつつ、「決定打の甘さが出た試合。そこを強化していきたい。今日の内容じゃ全然だめ」と気を引き締めた。

 アマチュア時代には、21年世界選手権で金メダルを獲得。21年東京五輪、24年パリ五輪出場を逃して一度は第一線から退いたが、昨年10月に堤聖也(角海老宝石)にスパーリングパートナーを依頼されてトレーニングを再開したことをきっかけに、再び闘志に火が付き、プロ転向を決意した。

 プロテストには、12年ロンドン五輪金メダルの村田諒太以来、史上2人目となるA級で合格。3月には2回TKO勝ちの鮮烈デビューを飾った。迎えたこの日は、わずかプロ2戦目で地域タイトルを獲得した。夢の世界王座には1階級下での挑戦を希望。「スーパーフライ級で世界を狙いたい。チャンスがあれば、この先のベルトを狙いたい。まだ頑張っていきたい」と気持ちを高めた。

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