プロレス 旅行好き西村修さん死去で6歳息子「パパともうどこにも行けないの?」 妻の恵さん告別式で素顔明かし涙誘う「戸惑いと悲しみでいっぱい」

 2月28日にがんのため53歳で亡くなったプロレスラーの西村修さんの告別式が8日、東京都文京区の護国寺でしめやかに営まれた。プロレス関係者をはじめ多くの参列者が別れを惜しみ、新日本時代から縁が深かった恩人の藤波辰爾(71)、武藤敬司(62)が弔辞を読んだ。また、妻の恵さんがあいさつで、旅行好きだった西村さんの素顔や、小学校入学を控えた6歳の息子を残して旅立った無念さを明かし、参列者の涙を誘った。以下全文。

   ◇   ◇

 本日はお忙しい中、夫・修…申し訳ありません。ちょっとお通夜の紙を間違ってもってきてしまいました(葬儀委員長を務めた三澤威トレーナー「これもきっと西村がいたずらしています」)。本当にすみません。本日はお忙しいところ、夫・修の葬儀にご会葬くださいまして誠にありがとうございます。生前故人がたまわりましたご厚誼、ご厚情に対しましても深く感謝を申し上げます。

 昨夜は、夫と一緒に雪山に行ったころの夢を見ました(涙)。楽しかったころを思い出しながら眠ることができました。これといって趣味もなく、田舎から出てきた私にとって夫はたくさんのことを知っていて、趣味も多く一緒に過ごした時間は私の人生を豊かにしてくれました。雪山はまさにその思い出の一つで、寒いところが嫌いで、運動神経の悪い私を根気強く雪山につれていってくれ、温泉や食事、お酒などと楽しませてくれながら、厳しくスノーボードをたたきこまれ、今では毎年、家族で雪山に行くことが楽しみでした。

 夫が亡くなって、息子が最初にパパに言った言葉は「パパともうどこにも行けなくなったの?」と、そのぐらい旅行が大好きで、私たち家族にもたくさんの思い出を残してくれました。これから、もう2度と夫と旅行にもいけないですし、話せないですし、姿さえ見られないと思うと、戸惑いと悲しみでいっぱいになります。ですが、夫が私に残してくれた宝物は息子で、そして希望はみなさまで。さびしくなりますので、今後も変わらず仲良くしていただけるとうれしいです。このように温かくみなさまに見送られて、旅立てることに、夫も喜んでいると思います。残された息子を大切に育て、そしてお母さんも支え合いながら家族一同頑張っていく所存でございます。

 簡単ではありますが、御礼のご挨拶とさせていただきます。本日はありがとうございました。

 ◆主な参列者 藤波辰爾、武藤敬司、渕正信、、新崎人生、諏訪魔、天山広吉、小島聡、永田裕志、後藤洋央紀、SANADA、KENSO、征矢学(以上プロレスラー)、寺地拳四朗(プロボクサー)、山田邦子、せんだみつお(以上タレント)=順不同、敬称略

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス