YA-MANインタビュー 偏差値25から1年で50に 東海大学工学部に合格 格闘技プロデューサーの礎とは?

 都内某所で11月19日に開催する「FIGHT CLUB」をプロデュースする総合格闘家YA-MANが、デイリースポーツのインタビューに応じた。好奇心旺盛な青年は人気格闘家・朝倉未来のような実業家としての素養を見せるが、その資質はいつ、どのように培われたのか。

  ◆    ◆

 -「FIGHT CLUB」では、全試合オープンフィンガーの殴り合いという斬新な企画を立ち上げた。きっかけは。

 「やっぱり自分自身が普通のグローブからオープンフィンガーに変えただけで、一気に成り上がれた。何かを変えるだけで人ってこんなに変わるんだという実感があった。それを、今度は自分が誰かに提供する番だなと思って、オープンフィンガーの大会をやりたいと思いました」

 -朝倉未来が参戦したのは驚いた。直接オファーを出した?

 「いや、間接的です。ほんと、ケラモフ戦が終わって、本当に連絡もとってないですし…。格闘技界でトップなんで、そのトップの選手とどれだけ戦えるのかという思いで、やりたい気持ちですね」

 -注目の朝倉戦での戦い方、KO勝利への秘策は。

 「秘策はないですね。そんなのがあったら誰にでも通用しちゃう。まあ、自分がやってきたことをやるだけです」

 -高校時代から実業家として成功したい思いがあったようだが、そういう野心が芽生えたのはなぜ?

 「高校1年生の冬ぐらいにお母さんががんになって。自分は母子家庭だったので、このままじゃ『将来どうしよう。やんちゃしててもダメだ』と。高校2年生の冬ぐらいにこの先どうしようと考えた。お金持ちになりたかったので、自分の周りのお金持ちを見たら建設系の人が多くて、大学は建築の学科にいけばいいのかなって思って、勉強しようと」

 -高2から猛勉強を始めた。

 「そうです。一番最初の模試は偏差値25だった。最初からできたわけじゃない。1年で倍にした」。

 -東海大工学部に現役での合格は驚きだ。

 「そうですね。寝る時間以外はずっと勉強していた感じです。平均15時間は勉強しましたけど、全然苦ではなかったですね」

 -格闘家や体育系の人は、机にかじりつくのが苦痛な人もいそうだが。

 「今まで勉強をやってこなかったので、楽しかったですね。できないことができるようになると。解けない問題が解けるようになることが、楽しかったですね」

 -人生を逆算して目標を立てた。

 「最終的な目標は金持ちになるにはどうしたらいいんだろうというマイルストーン的な考えでした。『どうしよう。じゃあ社長になろう』。将来的に考えたらお金持ちになるにはどうしたらいいだろう。何の社長に、建設の社長になるには建設の勉強しなきゃって」

 -「FIGHT CLUB」も注目を浴びているが、今後の目標は。

 「普通の人の何十倍ぐらいはもう稼いでいるので、お金を稼ぐことに関しての貪欲さはなくなっちゃいました。お金をもってもできることなんて承認欲求ぐらいだなと思った。だったらお金の使い方をほかの人のために使うという考え方になりましたね」

 -今後も人のために。

 「はい」

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