3150FIGHTと契約トーレス「プエルトリコのケンカ番長」襲名 挑戦者決定戦のメディナ「西田を十分研究」
ボクシングの亀田プロモーションが契約した元WBOラテンアメリカ・スーパーライト級王者のファン・カルロス・トーレス(32)=プエルトリコ=が8日、大阪市内で練習を公開した。
元世界3階級王者・亀田興毅ファウンダーが主宰する11日の「3150FIGHT Vol6大会」(エディオンアリーナ大阪)で元日本&東洋太平洋ウエルター級王者・長浜陸(31)とウエルター級8回戦を行う。戦績はトーレスが20勝(16KO)1敗、長浜が13勝(4KO)3敗1分け。
トーレスは以前、メイウェザープロモーションに所属。3階級制覇王者で現WBA世界ライト級王者・ジャーボンテイ・デービス(米国)のスパーリング相手を務めた世界的強豪。亀田ファウンダーの「日本で大きい階級の本物を見せたい」との思いから、中量級の日本ボクサーとのカードが組まれた。
飛行機トラブルで来日が大幅に遅れ、軽めの調整。トーレスは「サンフランシスコで11時間も待たされた。でもなんとか日本に来たよ」と、笑みを浮かべた。
試合に関しては「カギとなるのはパワーであり体の強さ。強さなら自分が上回るから。試合は判定までいかない。いつも通りの準備をしてきた」と、早期KOを予告した。
母国では13歳からボクシングを始めた。毎日、ケンカに明け暮れ、母から「そんだけエネルギーが余っているならプロスポーツに使いなさい」と言われたことがきっかけ。亀田ファウンダーからは「プエルトリコのケンカ番長や」と、ニックネームもゲット。“3150FIGHT”入団の証しとして、ユニホームも贈られ、笑顔で必勝を誓った。
また、同興行でIBF世界バンタム級5位・西田凌佑(26)=六島=と世界挑戦者決定戦を行う同級6位・クリスチャン・メディナ(23)=メキシコ=も練習公開した。
「西田は強いけど、メキシコで十分研究した。彼はテクニシャンで作戦、戦略があると思うけど、それに対する準備はしてきた」と攻略に自信満々。
同戦の勝者が8月12日(日本時間8月13日)、同級王座決定戦を行う同級2位・エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と同級3位・メルビン・ロペス(ニカラグア)の勝者への挑戦権を得る。「ずっと前から望んできたチャンス。このチャンスを見逃すつもりはない。もちろん勝って自分の手が上がるように」と、世界王座への切符は譲らない。