参戦7年…SANADAがオカダ破り悲願のIWGP初戴冠「やっと王者になれた」ジュニア王者ヒロムがまさかの挑戦表明
「プロレス・新日本」(8日、両国国技館)
IWGP世界ヘビー級選手権試合が行われ、挑戦者のSANADA(35)が、王者のオカダ・カズチカ(35)を26分58秒、デッドフォールからの体固めで撃破し、新王者に輝いた。2016年4月の新日本参戦から丸7年。悲願のベルトをつかみ取り「やっと、やっと、IWGP世界ヘビー級のチャンピオンになりました」と感慨を込めた。
国技館に大きな「SANADA」コールが湧き起こった。序盤はオカダの首攻めに苦しみ、なかなかペースをつかめなかったが、中盤には掟破りのレインメーカーをオカダに食らわすなど反撃開始。背面、正面へのムーンサルトプレス2連発や、師匠だった武藤敬司の必殺技シャイニングウィザードを繰り出すと、最後は劣勢からオカダのレインメーカーを切り返してのデッドフォールを決めて、鮮やかに3カウントを奪取。大金星で国技館は歓声に包まれた。
SANADAはバックステージで祝福のビールをかけられ、「うれしいけど、やられる方はうれしくないっすよ」と苦笑いし、「感動して涙が出るかと思ったが、うれしさの方が勝った」と万感の表情。16年4月に初めて新日本のリングに乱入した当時を回顧しながら「その時リング上にいたのがオカダさんと内藤さんだった。その人に勝ったことはストーリーがあるなと。ここまで取れなかったのも意味があるのかな。すごくうれしい」とうなずいた。
試合後リング上では、この日IWGPジュニア王座を防衛したばかりの高橋ヒロムが現れ「(自身と同じ)LIJを抜けて正解だったと証明しましたね。早速ですけど、その王座、俺に挑戦させてくださいよ」とまさかの挑戦表明。ただ、高橋が以前から名前を挙げていた金丸義信が、先にヒロムのジュニア王座に挑戦することを訴え「お前に決定権はない。次は俺がお前のベルトに挑戦する」と断言。高橋も「ご褒美じゃねえか。やってやるよ。ジュニアのベルトを巻いたまま、ヘビー級のベルトを取る夢をかなえにいこうか」と舌なめずりした。





