猪木さん追悼興行・新日とRIZIN参戦なしに小川直也氏が激怒「聞いた話と違う」
10月1日に死去した元プロレスラー、元参院議員のアントニオ猪木さんのマネジメント会社IGFと異種格闘技イベント巌流島が開催する猪木さん追悼興行「INOKI BOM-BA-YE×巌流島in両国」(12月28日、両国国技館)の会見が25日、都内で行われ、5つの対戦カードが発表された。
大会プロデューサーを務める谷川貞治氏は大会のコンセプトについて、2001年に開催したさんプロデュースの格闘技イベント「INOKI BOM-BA-YE」で行った猪木軍とK-1軍の対抗戦のように、「今の選手を選んで令和猪木軍を作って、世界の強豪に立ち向かっていきたい」と説明。総合格闘技ルール、巌流島ルール、キックボクシングルールの試合だけでなくプロレスの試合が入る可能性も示唆した。
だが、令和猪木軍の総監督を務める小川直也氏は、この日発表されたカードに猪木さんが設立した新日本プロレス所属選手などのプロレスラー、猪木さんが関わった格闘技イベントPRIDEの流れを受け継ぐRIZINからの参戦選手がいなかったことに激怒。「どういうことなんだ。聞いた話と違うじゃないか。おかしいだろ!」と谷川プロデューサーを怒鳴りつけた。
谷川プロデューサーはRIZINの榊原信行CEOと新日本の菅林直樹会長に選手の参戦を要請したことを明かしたものの、「私が至らないのか、ちょっと、あの…」としどろもどろ。小川氏は「INOKI BOM-BA-YEだよ。ここにいる人たちはありがたい。猪木さんのために手を上げて出てくれたと思うけど、肝心なのがいない。これで終わりと聞いてビックリしてんだよ」と怒りは収まらず、谷川プロデューサーとともに交渉する考えを示した。
会見後も小川氏は「新日本とか全日本とかからいろんな選手が出てくれると思って、自分の意見は言わなかった。RIZINは協力してくれるという話もあったのに、フタを開けてみたら話が違うじゃないかと。頼むことじゃないけど、各レスラーに手を上げて欲しい。今、憤ってますよ」と苦言。「協力してもらえるように各団体を回るかも知れないけど…、回るな。乱闘、乱入はボクの代名詞なんで、そこはしっかりやらせてもらいたい。うずうずしてたら、こちらから突撃しますので、覚悟して下さい」と予告した。
この日に発表されたカードは以下の通り。(左が猪木軍)
▽イゴール・タナベ(柔術/ブラジル)-メルビン・マヌーフ(キックボクシング/オランダ)戦
▽ジョシュ・バーネット(キャッチレスリング/米国)-シビサイ頌真(武術/パラエストラ東京)戦
▽関根“シュレック”秀樹(柔術/ボンサイ柔術)-ヤン・ソウクップ(空手/チェコ)
▽宇佐美秀メイソン(空手/EXFIGHT)-アルバート・クラウス(キックボクシング/オランダ)
▽マーカス・レロ・アウレリオ(カポエイラ/ブラジル)-ガロア・ボファンド(ムゲンドーマーシャルアーツ/英国)
他に元K-1ワールドGPスーパーウエルター級王者の木村“フィリップ”ミノルと元ベラトールミドル級王者ラファエル・ロバト・ジュニア(米国)の出場も発表された。