ゴロフキン戦“初観戦”の村田諒太 もう一度見る可能性は「絶対にない」

 ボクシング元WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(36)=帝拳=が2日、WOWOWの「村田諒太出演!エキサイトマッチSP『村田諒太vsゲンナジー・ゴロフキン』」の収録に出演した。

 健闘及ばず9回TKOで敗れた世界的スパースターであるIBF同級王者ゴロフキン(カザフスタン)との2団体王座統一戦(4月9日)の映像は断片的にしか見ておらず、この日初めて全編を見たという村田。自身の試合を「見ててムカつきます。もっと自信持っていったら、もっとダメージあっただろ」と“ダメ出し”しながら解説した。

 収録後の取材では、「悔しいし、負けた悔しさと言うより、情けなさに似たような、こんなことしかできてないんだという自分の弱さを見たみたいな。そんな感じです」と、映像を見た心境を吐露。映像を見ていなかった理由については、「試合を見るのは次に生かすために見る。見るイコール反省、次に生かすのがセット。今回はセットになる次が決まっていないので、見ていない。映像の自分に対して『弱っ、コイツ』『もっとできるじゃないかとか』とか言ってますけど、その先に何がしたいのか、そう言うものが明確じゃないので、そこまでしか思えない」と、明言していない今後の去就に言及しながら説明し、この試合の映像をもう一度見る可能性は「絶対にない」と強調した。

 続けて「見るのはいいんですけど、持ち上げられるのはしんどい。終わったことだし。僕は負けた身だし、今は何でもないわけだから。試合に負けたとそうことだけで、そこに無理に価値を見いだす必要もなければ、感動したよ、頑張ったよと、今さらそれを言っていただくことの方がむずっとする」との心境を語った。そして、その心境が現役に近いのではないかと問われると、「過去じゃないですか、すでに。むしろ引退状況に近いじゃないですか、精神的には」と返答した。

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