国内最年長王者、44歳の野中悠樹がKO負け、WBOアジア・パシフィック・ミドル級王座戦でV3ならず

 能嶋宏弥に敗れ、両手を合わせて客席に頭を下げる野中悠樹
 新王者となった能嶋宏弥(右)をたたえる野中悠樹
 5回、能嶋宏弥(左)のパンチを浴びる野中悠樹
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 「ボクシング・WBOアジア・パシフィック・ミドル級タイトルマッチ」(24日、堺市産業振興センター)

 日本ボクシングコミッション(JBC)公認王座で国内最年長王者の野中悠樹(44)=渥美=が、日本ミドル級3位の能嶋宏弥(26)=薬師寺=に6回1分1秒TKOで敗れ、3度目の防衛に失敗した。

 2階級下のウエルター級を主戦場にする能嶋のスピード感のあるジャブを序盤から浴び、左まぶたから出血するなど劣勢が続いた。3回にはダウン寸前まで追い込まれると、6回にワンツーをクリーンヒットで浴びてダウン。その後、レフェリーが試合を止めた。試合後は「相手が自分より強かった」と脱帽し、「先手のパンチをもらってリズムが狂った。取り返そうと焦ってしまい、大振りになってしまった」と振り返った。

 野中は現在、WBO同級15位。クラウドファンディングで資金集めを行うなど、悲願の世界挑戦を目指してきたが、コロナ禍やウクライナ情勢の影響で1年間試合から遠ざかっていた。

 「44歳になって減量もだんだんしんどくなり、疲れも残るようになっている。勝てばいい方向にいったが、全部自分のせい」と野中。今年11月に能嶋とのダイレクトリマッチの権利はあるが、現役続行か否かについては「少し考えたい。これで世界と言ってられない。今はわからない」と話した。

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