田中恒成、次戦は「内容が問われる」西田凌佑とスパー

 西田凌佑とのスパーリングで鋭いパンチを繰り出す田中恒成(右)
 スパーリングで手合わせした田中恒成(右)と西田凌佑
シャドーボクシングで汗を流す田中恒成(右)=大阪市の六島ジム
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 ボクシング元世界3階級王者の田中恒成(26)=畑中=が2日、大阪市の六島ジムで同ジム所属のWBOアジア・パシフィック・バンタム級王者の西田凌佑(25)と4ラウンドのスパーリングを行った。田中は6月29日に後楽園ホールでWBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級王者の橋詰将義(28)=角海老宝石=に挑戦する。

 気鋭サウスポー、西田と白熱のスパーリングを繰り広げた田中は「今日は入り方、距離のとり方を意識した」と説明。鋭い出入りのワンツー、ボディー攻撃など多彩な攻撃を見せた。

 一昨年の大みそかにWBOスーパーフライ級タイトルマッチで井岡一翔(志成)に敗北。昨年12月の復帰戦で石田匠(井岡)に判定勝ちしたが「この2戦は納得できる試合をしていない。次回は内容が問われる」と言う。

 3月上旬から約1カ月半、米国合宿を敢行。井岡も指導する名トレーナーのイスマエル・サラス氏の下でトレーニングを積んだ。「この1年はグチャグチャになってて正直やる気がうせていた」と振り返るが、「米国でやる気を取り戻した。初心者のような気持ちで楽しかった。より強くなれると思った」と原点に回帰した。「プラスアルファより、元の自分のスタイルに戻したい」と、今は再構築の途中だ。

 この日は、再起戦から半年以上伸ばし続けている頭頂部の髪を結んだちょんまげスタイル。「長くなったら編み込むかも」と心機一転でコーンローも視野に入れているという。陣営はIBFとWBOの王座挑戦を見据えている。元3階級制覇王者は「この階級の強い選手みんなと対戦したい。4つのベルトをみんな獲りたい」と意気盛んに話した。

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