ボクシング 石沢開、サウスポー王者の谷口将隆攻略へ同門の中谷潤人らと対策「楽しみ」

 「ボクシング・WBO世界ミニマム級タイトルマッチ」(22日、後楽園ホール)

 王者の谷口将隆(28)=ワタナベ=に挑戦する同級5位の石沢開(25)=M・T=が14日、オンライン上で公開練習を行った。

 2年7カ月前に敗れた相手とのリベンジ戦が世界戦というビッグチャンスとなった石沢。だが、「ずっと悔しい思いは変わらないので」と世界獲りよりリベンジに闘志を燃やす。谷口が不慣れなサウスポーだったことを前回の敗因の一つに上げて徹底的に対策。9日に完璧な内容で2度目の防衛に成功した同門でWBO世界フライ級王者の中谷潤人らサウスポーとスパーリングを重ねた。

 指導する岡田隆志トレーナーは「最初の方は攻略がすごく難しいスパーリングだったんですけど、徐々に糸口を見つけて、こうすればいいんだ、というのを2年7カ月たたき込んできた」と手応え。石沢も対策の成果について「スパーリングなどはよくなっていますけど、試合で出せるかはやってみないと分からないので、そういう部分では楽しみ」と話した。

 この試合に向けてのスパーリングは150回を超え、減量も順調という。石沢は具体的な戦いのイメージについては「言える範囲では、自分の得意なところに持っていくかが大事」と話すのみ。だが、最軽量級ながら10勝中KOが9という強打の持ち主で、陣営からマイクロ・タイソンとの異名を付けられており、「ボクの戦績通り、力強い、相手を倒しきるような試合ができたらと思う」と、その名に恥じない戦いを見せるつもりだ。

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