平岡アンディ アオキを衝撃の一撃KOでV1も脱水症状で試合後に倒れる
「ボクシング・WBOアジアパシフィック・日本スーパーライト級タイトルマッチ」(28日、後楽園ホール)
2冠王者の平岡アンディ(25)=大橋=がWBOアジアパシフィック同級8位で日本同級1位のアオキ・クリスチャーノ(33)=角海老宝石=を10回2分16秒TKOで破って初防衛を果たした。試合後はアオキが担架で運ばれ、平岡はリング上で倒れるハプニングがあった。
平岡はアオキのパワフルな突進からの接近戦に悩まされながらも、足を使って長いリーチを生かした右ジャブ、左ストレートなどを素早くたたき込んで優位に試合を展開。そして10回、アオキが右ボディーから勢いに乗って飛び込みながら連打を繰り出したところに後方に流れながらカウンターの左ストレートをたたき込むと、アオキは一撃で前のめりにダウンし、即座にストップとなった。
試合後も立ち上がれないアオキは担架で搬送。一方、平岡は勝利にも喜びを表すことなく、しばらくロープを手にかけてうつむいた後、運ばれるアオキを心配そうに見守った。
リング上のインタビューでも平岡は「世界へ向けてアピールしたいという気持ちが強すぎて、自分のボクシングが100%だったら10%もできていない」と笑顔なし。「自分のやって来たボクシングを見直して、一回帰って反省します」と話したが、言葉に力がなかった。
そして、リング上での写真撮影中に平岡がフラフラと倒れ、会場は一時騒然。すぐに立ち上がったものの、関係者の肩を借りながら引き上げていった。所属ジムの大橋秀行会長によると脱水状態のような症状をみせており、病院へ運ばれたという。