新王者の谷口将隆 盟友の京口と地元関西ダブル世界戦に意欲 候補地は尼崎!?

 ボクシングのWBO世界ミニマム級新王者の谷口将隆(27)=ワタナベ=は15日、都内で開かれた王座奪取からの一夜明け会見で、同期入門したWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(28)と、2人の地元である関西でダブル防衛戦を行う意欲を示した。

 谷口は前日、ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)を相手に、2回にダウンを奪うなど粘り強く攻めて11回TKO勝ち。ほおが腫れているためマスクとサングラスを着用して現れ、「コロナ禍の中、試合を組んでくださった関係者、プエルトリコから来てくれたメンデス選手に感謝したいですね。世界を獲って思ったのは、ようやくいろんな人とした約束を守れたという思いが一番大きい」とうれしそうに話した。

 昨夜は一睡もしておらず、世界を獲った実感は「全然(ない)」といい、「まだフワフワしてて、寝たら夢から覚めちゃいそうな気がする」と苦笑。祝福のメッセージは4~500件も届いたという。所属ジムの渡辺均会長は京口と谷口をスカウトした際、必ず世界王者にすると宣言し、2人も王者になると応えた約束を思い出し、「よく応えてくれた。実現できた。それが何より」と感慨深げに話した。

 谷口は兵庫県神戸市出身で、京口は大阪府和泉市出身。約束を果たしてともに世界王者になったことで、2人でのダブル防衛戦の夢も膨らむ。コロナ禍で先行き不透明な情勢ではあるが、谷口は「やってみたいですね」と意欲。会見に出席した京口も「同じ関西で、ライバルで、同じジムでデビューして、どっちも世界チャンピオンで関西でやれたらというのは、漠然と思っていたのが現実味を帯びてきた。いつかやれたら面白いかなと」と強い興味を示した。

 谷口は「和泉と神戸やったら、間は尼崎ぐらい?」と、両者の出身地の間に位置する兵庫県尼崎市を候補に挙げて笑いを誘った。渡辺会長は今後について「白紙」と話したが、将来的な関西でのダブル世界戦開催には「異論はない。いいですね」と賛同した。

 実現には両者が王者で居続けることが最低条件。谷口は「もっと強さを追い求めていきたいです」と表情を引き締める。年内は休養し、年明けから始動する予定だ。

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