JBCがRK蒲田ジム会長の処分取り下げ JPBAの抗議受け再審議へ
日本プロボクシング協会(JPBA)と東日本ボクシング協会は19日、日本ボクシングコミッション(JBC)がRK蒲田ジムの柳光和博会長を処分したことに対して、抗議文書を提出したと発表。JBCは同日、処分を取り下げ、再審議することを決定した。
JBCは、3月10日に東京・牧田総合病院の外来診療スペースで行われた前日検診、計量中、多数の病院関係者や患者がいる状況にもかかわらず、柳光会長がJBC職員に対し激高し、大声で怒鳴りつけるなどし、検診終了後に同病院前の道路上においても同JBC職員にどう喝行為を続けたとして、13日に柳光会長に3カ月のクラブオーナーライセンス停止処分としたと発表していた。
だが、両協会は、「この件が一クラブオーナーとしてではなく、協会健康管理委員長としての役割を果たしていた中で発生した案件」であり、看過できることではないとして抗議。JBCルールに定めている調査期日の定めと意見陳述機会の付与がないこと、処分内容が比例原則に反して著しく重いことなどを理由とした。
また、協会が調査した事実関係として、柳光会長は激高し、怒鳴りつけものではなく、JBCの人員不足を補うために協会の健康管理委員長としてJBCの業務を補助する際に、同JBC職員による柳光会長の心情を考慮しないと言わざるを得ない発言により誘発されたと説明。JBCに処分の取り消し、柳光会長へ謝罪を要請し、応じない場合には、協会のJBCへの協力活動、支払いなどを停止せざるを得ない旨を伝えた。
そして、この日にJPBAの花形進会長、新田渉世事務局長、JBCの安河内剛本部長らがオンラインで参加して行われた新型コロナウイルス対策連絡協議会の開始前に、この件について協議。JBCが処分の取り下げと再審議を決定した。



