諏訪魔、雪辱のV4!秋山の“王者と認められていない”発言に「どうこう言うことはない」

 「プロレス・全日本」(3日、後楽園ホール)

 三冠ヘビー級選手権試合が行われ、王者の諏訪魔が青柳優馬の挑戦を退けて4度目の防衛に成功した。

 前日の世界タッグ選手権試合で青柳優にハンマーロック式フロントネックロックのエンドゲームでレフェリーストップに追い込まれて王座を失った雪辱に燃える諏訪魔。史上最年少25歳2カ月での戴冠と世界タッグ王座と合わせての5冠をかけて挑んできた青柳優にパワフルな打撃、万力スリーパー、逆エビ固めなどで厳しく攻め込んだ。

 そして、ラリアット、バックドロップ、フロントスープレックスをたたみ掛けて青柳優をグロッギー状態に追い込んだが仕留めきれず。逆に青柳優にノドをロープにたたきつけられ、エプロンサイドでのDDT、断崖式のカーフブランディングで諏訪魔の顔面を鉄柵に打ち付ける荒技などの猛反撃を浴びた。

 さらに、ロコモーション式ジャーマンスープレックス3連発からのエンドゲームで捕らえられたがロープに救われる。そこから逆襲に転じラストライドを繰り出すもDDTで切り返され、トラースキック、ロックスターバスターから再びエンドゲームで捕らえられ、失神寸前に追い込まれる。

 そこから青柳優はカウント3を取りにいったが、諏訪魔は3度のフォールをすべてギリギリではね返す粘りを発揮。青柳優が不用意にヘッドロックで捕らえにきたスキを逃さず豪快なバックドロップで投げつけて流れを引き寄せ、原爆固め、ラリアットなどで追い込むと、最後はバックドロップ2連発、ラリアットからバックドロップホールドの猛攻で3カウントを奪った。

 雪辱を果たした諏訪魔はマイクを持つと「三冠ベルト、防衛したぞ、オイッ!」と絶叫。「青柳、最近陰湿って言われてるらしいけど、本当に陰湿だったな。ただ、青柳、お前強かったよ」と健闘をたたえた。

 続けて、「2021年、オレは新しい世代のヤツら、どんなのが出てくるか注目しているから。その中で1人だけ、さらに注目しているヤツがいる。芦野祥太郎、聞いてるんだったら出てこいよ」と呼び出すと、芦野がリングに登場。諏訪魔は20年6月の無観客試合で芦野と初防衛戦を行って勝利しており、「オレはその時の感覚が忘れられないし、まだまだ多くの人に見てもらいたいと思っている。だから、お客さんのいる前でもう1回三冠戦やろうじゃないか」と再戦を呼び掛けた。

 20年4月に活動を停止したWRESTLE-1から全日本に主戦場を移した芦野は「所属じゃないオレを呼び出してもらって、非常に光栄に思っています。それと同時に、オレが全日本プロレスに参戦している理由、それはそのベルトを獲ることだけ、そのことしか考えていないです。だから正々堂々、三冠戦、お願いします」と快諾。両者の再戦は決定的となった。

 前日に世界タッグ王座を失ったことで、相棒の石川修司とのコンビ“暴走大巨人”の解散を決定した諏訪魔は「石川選手とよく話をして、お互いの道で全日本プロレスをどう盛り上げるかっていうのをやっていこうよということになりました。だから、今日は絶対勝ちたかったし、オレがどんどんどんどん三冠チャンピオンとして全日本プロレスを盛り上げたいなと思うんで、これからも応援よろしくお願いします」とファンに誓い、最後に「三冠を防衛したオレは全盛期だ、オイッ!」の決めゼリフで大会を締めた。

 インタビューでは、全日本からDDTにレンタル移籍した秋山準が、プロレス界で認められた王者はIWGPヘビー級王者・内藤哲也(新日本)、GHCヘビー級王者・潮崎豪(ノア)、KO-D無差別級王者・遠藤哲哉(DDT)の3人だけと発言したことについて問われた。だが、諏訪魔は「いや、全然全然。オレは全日本プロレスを愛しているし、全日本プロレスが一番だと思っているしね。オレは三冠のベルトの価値を上げていきたい。それは一意見だと思うし、そこにオレはどうこう言うことはない」と意識していなかった。

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