コロナ陽性で中止の京口V3戦、年内開催を断念 体調不良で練習1週間休む

 自身とトレーナーの新型コロナ感染により世界戦が中止となったボクシングのWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(27)=ワタナベ=が、年内開催の可能性を残していた防衛戦を断念したことが8日、所属するワタナベジムから発表された。

 京口がタノンサック・シムシー(タイ)を挑戦者に迎えて11月3日にインテックス大阪で予定していた試合は、海外選手を招いた国内初の世界戦として注目されていた。しかし、京口とチーフセコンドが前日の新型コロナウイルス感染症のPCR検査で陽性と判定されたことで中止となり、タノンサックのビザの有効期限である12月31日までに同カードを実現することを目指すと明言していた。

 同ジムは感染拡大が広がっている状況において、日本ボクシングコミッション(JBC)が新しいガイドラインを発表したことなどから「選手、観戦者、スタッフ関係者などを守るため、12月に世界タイトルマッチを再設定することを断念せざるを得ないと判断しました」とコメントした。12月下旬に大阪の体育館と隔離施設を確保していたのの、昨今の新型コロナウイルス感染者の爆発的増加、とJBCが定めた新たなガイドラインの指針を勘案し、選手、観戦者、関係者らを守るために年内開催を断念せざるを得ないと判断したという。

 同ジムがタノンサックの日本での練習拠点であるグリーンツダジムにキャンセル料と経費を支払い、今後についての取り決めをかわした上で、タノンサックと関係者は帰国する。また、京口の体調が芳しくなく、18日から約1週間、練習を休んで回復を待ったものの、数日前までコンディションが戻らなかったことも公表した。

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