40歳・堀川謙一が東洋太平洋戴冠 18歳年下の冨田に10回TKO勝ち

 40歳で王座を獲得した堀川謙一(左)=神戸市中央体育館
 試合後にバナナをほおばる堀川謙一=神戸市中央体育館
 40歳で東洋太平洋王座を獲得した堀川謙一=神戸市中央体育館
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 「ボクシング・東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦」(25日、神戸市中央体育館=無観客試合)

 同級8位・堀川謙一(40=三迫)が、同級1位・冨田大樹(22=ミツキ)を10回1分47秒TKOで下し、新王者となった。プロ58戦目の40歳、堀川が新進気鋭の冨田を制し、日本王座などを含め自身4本目のベルトを手にした。

 中盤から相手を圧倒し、10回に猛ラッシュでTKOに持ち込んだ。コロナ禍の影響で、試合は直前に無観客に変更されたが「YouTubeで生配信されたので、新しく見てくれた人がいたかもしれない。倒せてよかった」と前向きに語った。

 3回に相手のジャブを受け、鼻骨付近を腫らした。鼻血を流し「インターバルに鼻から息が吸えず苦しかった」としながらも、18歳年下の相手に技術だけでなくスピード、スタミナも上回った。

 試合後は汗もぬぐわず、バナナをパクリ。「エネルギー補給しないと、40歳ですから」と笑わせた。三迫貴志会長が「プロボクサーであることを片時も忘れない」というストイックの塊のような男は、まったくの衰え知らずだ。

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