井上尚弥 骨折「問題ない」82日ぶりスパーリングで圧倒
ボクシングのWBA・IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(26)=大橋=が28日、横浜市内の所属ジムでスパーリングを再開し、日本ユース同級王者の石井渡士也(REBOOT.IBA)を圧倒する上々のスタートを切った。
尚弥は接近戦での打ち合い、鋭い踏み込みからの連打などで攻め、何度か被弾する場面もあったものの、5回を終始優位に展開。昨年11月のノニト・ドネア(フィリピン)戦以来82日ぶりの実戦形式だったが「1発目にしてはかなり動けている」と手応えを示した。
ドネア戦で負った右眼窩(がんか)底骨折については、今月に最後の診察を受け「問題ない」と診断されたという。「(怖さは)全然なかった。目の怖さがあったらあんな接近戦はしていない」と順調な回復を強調した。
次戦は4月25日に米ラスベガスでのWBO世界同級王者ジョンリール・カシメロ(30)=フィリピン=戦が濃厚。すでに「動きとか戦い方のイメージは沸いている」という。
これまでスパーリングは平均4回、多くて6回行ってきたが、今回は平均5、6回に増やす考えで「(12回戦った)ドネア戦でスタミナは全く問題なかったですけど、もっと上げていく」と説明。「アメリカに行くモチベーションも含めて、上げていこうと思う」と意欲を示した。




